【箱根駅伝】日本体育大学 エースの自覚芽生えた山崎丞「伝統の重み」 継続中では最長76年連続出場
■エースの自覚が芽生えた山崎丞選手
前回大会では、ルーキー山崎丞選手が1区区間9位と健闘も、総合17位でシード権を逃しました。
主力の多くが去ったチームでエースの自覚が芽生えたのが、1区を走った山崎選手です。
山崎「次で76回目の出場となるので、伝統の重みを一人ひとりが感じないといけないし、自分もエースとしてしっかり走って、チームに貢献しないといけない」
■予選会は通過点―「シード権獲得を必ず」
76回目の出場をかけた10月の予選会。ムードメーカーでもある山崎選手に玉城良二監督は「テレビに映ろうと思うなよ」と声をかけると、山崎選手は「前しか見ません」と答えます。
日本選手トップ集団に食らいつくのは、2023年に覚醒した山口廉選手(3年)。後ろの仲間たちを信じ、1秒でもタイムを稼ぐ。その後ろで山崎選手は仲間たちを牽引します。
レース前に監督と約束したとおり、カメラを向けられてもお構いなし。前だけを見つめて走ると、ラストのペースアップはチームのお家芸。
チームトップの山口選手は個人19位でフィニッシュ。集団を走っていた選手たちも続々とフィニッシュ。手応え十分の結果は4位。本選の出場権を獲得しました。
予選会は通過点。チームに喜ぶ姿はありませんでした。主将の漆畑徳輝選手は「連続出場記録はものすごく大きいもので、自分自身緊張というか堅くなってしまった。でも連続出場記録をつないでいく一員になれたことがよかった」とほっとした様子で話し、「今回、第100回ということもあるので、日体大の強さをしっかり出して、シード権獲得を必ずしていきたい」と本選の意気込みを語りました。