阪神 26イニング「0」行進 43イニングタイムリーなし 中日に2試合連続完封負け 中日はスクイズで先制 先発両投手は2桁奪三振で“三者三振返し”も
◇プロ野球セ・リーグ 中日2ー0阪神(13日、京セラドーム大阪)
この日の先発は甲子園優勝投手対決となり、阪神は大阪桐蔭出身の藤浪晋太郎投手と中日は東海大相模の小笠原慎之介投手です。両投手とも互いに譲らず、三振の山を築いていきます。
阪神は4回にノーアウト2、3塁と絶好のチャンスを作るも、4番の佐藤輝明選手から3人が続けて三振に仕留められるなど、ギアを上げた小笠原投手にしてやられます。それに“意地”を見せたのは、藤浪投手。5回、5番の平田良介選手から始まった中日の攻撃に対し、3者連続三振返しをやってのけます。
この投手戦の均衡を崩したのは中日の19歳土田龍空選手でした。6球目までファウルで粘り、最後は高めのつり球を振り抜くと、センター前に運びます。そこから、送りバントと藤浪投手のワイルドピッチで3塁に。ここで立浪和義ドラゴンズが選んだのはスクイズでした。まるで高校野球のような展開に、SNSでも盛り上がりを見せます。
1点を先制した中日の小笠原投手はピンチを招きながらも“尊敬する”大野雄大投手の後に続けと、「0」の山を築いていきます。阪神の藤浪投手は7回107球を投げ、被安打4、奪三振10、与四死球0、失点1でマウンドを岩貞祐太投手に譲りました。
しかし、これが裏目に。再び、中日の土田選手がライト線に2塁打を放つと、三ツ俣大樹選手が送って、1アウト3塁。岡林勇希選手の内野ゴロに突っ込んできた土田選手。球審は梅野隆太郎選手のタッチを土田選手がかいくぐったと、セーフのジャッジ。これには矢野燿大監督も、リプレイ検証をリクエスト。しかし、判定は覆らず、中日が2-0としました。
中日はこの2点を守るべく、勝ちパターンのジャリエル・ロドリゲス投手をマウンドに送ります。対する阪神は原口文仁選手を代打に送ります。これが功を奏し、センター前へのヒットで先頭打者が塁に出ました。糸原健斗選手もライト前にヒットを打ち、1アウト1、2塁とするも、後が続けず、この回も無失点。9回にもライデル・マルティネス投手を打ち崩せず、完封負け。5連敗に加え、26イニング無得点と43イニングタイムリーなしという記録を更新しています。