卓球・世界選手権の団体戦に日本代表の張本智和選手と張本美和選手は、兄妹(きょうだい)そろって挑みます。

兄の智和選手は「待ち望んでいた兄妹での出場。こんなに早く実現すると思わなかったので本当にうれしい」と話し、妹・美和選手は「お兄ちゃんがいつも世界卓球で戦ってる姿を見ていて、早く自分も出たいと思ってたので実現できてうれしい」と喜びを口にしました。

5日にはパリ五輪の日本代表にそろって選出。妹・美和選手は、伊藤美誠選手や木原美悠選手ら実績ある選手たちとの選考の末に、女子団体戦のメンバーとして初となる五輪の舞台に立ちます。

兄・智和選手は、「発表を心待ちにしていて、SNSを1分ごとに更新していた。結果がでてすぐに連絡しました。妹は周りからの連絡が多いと思ったので僕は一人で喜びをかみしめた」と発表時の心境を明かしました。

美和選手は2022年の3月から5月の2か月で世界ランクを553位アップ、さらに現在は早田ひな選手、伊藤美誠選手に次ぐ日本勢3番手となる16位。著しい成長を見せています。

そんな妹の成長に兄は「去年、おととしと、妹の活躍をみてきて追いつかれるのも時間の問題だなと思ってた。今回同じ舞台に立ってお互い切磋琢磨していい意味でライバルというか、どっちがいい結果を残せるか競い合ういい仲間だと思ってます」とエールを送るとともに自らを鼓舞。

美和選手は「自分自身もずっとずっと出たいという気持ちで先輩方やお兄ちゃんを見ていたので私もやっと出られるんだという気持ち。自分もお兄ちゃんに負けないように頑張りたいです」と力を込めました。