J1神戸 元日本代表田中順也の退団発表
J1ヴィッセル神戸は27日、元日本代表FW田中順也選手(34)との契約満了に伴い、2022シーズンの契約を更新しないと発表しました。
田中選手は、2010年に順天堂大学から柏レイソルに加入しプロ生活をスタート。翌年にはキャリアハイとなる13ゴールを挙げ、リーグ優勝した柏の大きな原動力となりました。
12年に日本代表デビューを飾ると、国際Aマッチに4試合出場。14年7月にはポルトガルのスポルティングに移籍し、リーグ戦通算20試合で5ゴールをマークしました。
16年古巣の柏に復帰すると、翌17年からは5シーズンにわたって神戸でプレー。19年の天皇杯優勝などのタイトル獲得に貢献しました。今季はリーグ戦に7試合出場し2得点でした。
■出場歴(通算)
J1リーグ :228試合出場51得点
リーグカップ: 35試合出場13得点
天皇杯 : 29試合出場14得点
■以下、田中順也選手コメント
「僕のヴィッセル神戸での旅路が終わりをむかえました。5年間という素晴らしい時間をヴィッセル神戸サポーターと共に過ごせたことが、何よりも幸せでかけがえのない財産となりました。特に2019年に天皇杯でヴィッセル神戸初のタイトルを獲得することができました。メリケンパークに集まってくれたサポーターの人たちと一緒に喜びを分かち合ったあの瞬間が忘れられない思い出です。
それから、今年の最終戦であるサガン鳥栖戦のラストタイムでゴールを取れたこと。5年間の思いが詰まったゴールになりました。試合に出たら必ずゴールかアシストをしたいと思っていたので、達成できて本当にうれしかったです。そして試合後にサポーターが手拍子で応援歌を表現してくれたこと。最後の試合で自分の応援歌を聞けたことに本当に感動的でした。ありがとうございます。
あとは、たくさんのパスを供給してくれた頼もしい仲間たちに本当に感謝したいです。いつ、いかなる時も、味方のサポートなしに自分のゴールはありません。素晴らしい選手たちと練習を共にし、過ごせた1日1日が幸せでした。ありがとうね。かわいい後輩たちの更なる成長と成功を願っています。
この5年間でヴィッセル神戸は少しずつ少しずつ、力を増し、ヴィッセル神戸のスタイルを確立できるようになってきました。その成長の過程を一緒に歩むことができたことはとても貴重な経験になりました。スタッフの方々のチーム作りに対する努力や修正力は本当に素晴らしかったと思います。選手として、幸せな時間を過ごせたのも、支えてくれたチームスタッフの方々のおかげでした。ありがとうございました。
僕自身はまた新たなチャレンジを楽しみにしています。また決まり次第報告いたします。
それでは、良いお年を~!!」
写真:アフロスポーツ