高校サッカー 北海高校 先制するも惜敗
第100回全国高校サッカー選手権。北海道代表・北海高校は1回戦で長崎県代表・長崎総合科学大学附属高校と対戦し、激闘の末に1-2で敗れました。その試合を振り返ります。
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試合は序盤、北海の狙い通りの展開で進みます。島谷制勝監督から「前半15分までに相手の押し込みに負けないように」と指示を受けた選手たちは積極的に攻撃を仕掛け、相手のリズムを崩すと、31分。3年生の笹森洸成選手がドリブル突破でチャンスつくり、最後はこぼれ球を3年生の西椋弥選手が押し込み先制点を奪いました。しかし、この後、長崎総科大附の反撃にあいます。前半40分に同点とされると、後半38分には、セットプレーのこぼれ球を押し込まれ逆転を許し、そのまま試合終了。17大会ぶりの全国大会での勝利とはなりませんでした。
今年のチームは何度も壁にぶつかりました。インターハイの全道予選で2回戦敗退。そこからもう一度這い上がってきました。しかし、選手権の地区大会では、チームの中心、3年生の川崎啓史選手をケガで欠く苦しい状況。それでも選手たちは、こういった逆境を力に変えて結果を残してきました。全国大会で悲願達成とはならなかったものの、成長した選手たちのプレーぶりに試合後、島谷制勝監督は感謝とねぎらいの言葉を送っていました。
そして、すでに新チームの戦いは始まっています。今回の試合には途中出場の選手を含めて5人の1、2年生がピッチに立ちました。自分たちが全国の舞台で勝つために何が足りないのか、身をもって経験しました。ここで感じた全国との差をどう埋めていくか。これからチームが強くなるうえで大切な鍵になってくることは間違いありません。再び壁を乗り越え全国で勝利。その日を迎えるのはきっと遠い未来のことではないでしょう。
※写真は全力を尽くして戦った北海高校の選手たち
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/札幌テレビ放送)