カヌー羽根田が現役続行 パリ五輪目指す
4大会連続で五輪に出場したカヌースラローム・羽根田卓也選手(34)が20日、2024年のパリ五輪出場を目指し現役続行することを発表しました。
羽根田選手は2006年に高校卒業と同時に単身でカヌー強豪国のスロバキアに渡り、現地の大学に拠点を置いて武者修行。21歳で初の五輪出場となった08年北京五輪で14位、続く12年ロンドン五輪では7位入賞と着実に力をつけていました。
そして16年リオ五輪では、アジア初のカヌー競技でのメダルとなる銅メダルを獲得。マイナー競技だったカヌーの知名度を大きく引き上げました。またコロナ禍で東京五輪が延期となった際、ステイホーム期間中に水を張った浴槽にパドルを入れてこぐ動作を繰り返す動画を自身のSNSに投稿すると、大きな反響を受けました。
しかし去年、出場した東京五輪では、2大会連続のメダル獲得を目指すも10位。これまで今後の進退については明言していませんでした。
羽根田選手は20日、日本カヌー連盟を通じ、「2024年パリ五輪に挑戦する決意をしました。この半年間自分と向き合い、皆さんの声に耳を傾けて出した答えです。五度目となるオリンピックへ向けて厳しい戦いが再び始まりますが、激流の中がまだ僕の居場所のようです。皆さんこれからも応援よろしくお願いします」とコメントしました。
写真:西村尚己/アフロスポーツ