×

サッカー『パリ五輪世代』始動26日初戦

2021年10月25日 21:14
サッカー『パリ五輪世代』始動26日初戦

◇AFC U23アジアカップウズベキスタン2022予選 グループK 前日練習(25日、福島)

8月に行われた東京オリンピック3位決定戦。久保建英選手が涙を流すなど、あと1勝のところでメダル獲得を逃したサッカーオリンピック日本代表。そのオリンピック閉幕から2か月半、3年後のパリに向けた第一歩といえる戦いが26日、福島県のJヴィレッジからスタートします。

今回招集されたU-22日本代表メンバーは、パリ五輪のサッカー出場資格となる2001年以降生まれの選手19名を中心に、パリ五輪世代より上となる99年・00年生まれの4選手を加えた23人。来年2022年にウズベキスタンで開催されるU23アジアカップ出場をめざし、日本はカンボジア、香港と同じグループKで予選を戦い、首位ならアジアカップ出場決定、2位なら他のグループの結果次第で本戦出場が決まります。25日に行われた前日練習では、24日までJリーグを戦っていたメンバーが合流し全メンバーがそろったものの、26日にカンボジア戦、28日に香港戦と短期間での過酷な日程のなかで首位通過が求められます。

前日24日のJ1リーグでフル出場した郷家友太選手(神戸)ら4選手が別メニューで調整となりましたが、公開された前日練習冒頭では、内田篤人ロールモデルコーチがサポートとして一部練習に加わるとチーム内に笑顔も見られるなど、和やかな空気のなかで練習が行われました。

会見で冨樫剛一監督は「誰が国際試合を戦えるか、そういった視点でメンバーを選んでいる。23人誰が出ても遜色ないチームが2つできる。(先発メンバーは)26日の初戦にコンディションをあわせて戦える選手で行きたい」と語りました。

初戦の相手U-22カンボジア代表は、23日に行われたU-22香港代表との試合で4-2と勝利し暫定首位。リトアニアでプレーする本田圭佑選手が実質的監督として指揮するカンボジアA代表でもプレーする選手も多く、侮れない相手となります。

東京オリンピックではトレーニングパートナーとして帯同した藤田譲瑠チマ選手は、「東京オリンピックメンバーは全員技術はすごく高いが、それ以上に試合前やハーフタイムなどで、(選手同士で話す)要求の質と量が全然違う。そういったところは自分が伝えていかないといけない」とパリ五輪を見据え、自らがこの世代をけん引していく意気込みをみせました。

そして、26日の初戦に向けては「(カンボジアは)攻撃の部分では後ろからしっかりつないでいて、コンビネーションがすごくうまい。前線の選手も小さいけど速かったり、ドリブルに特徴のある選手がいるが、前線からプレスかけて前で奪えればゴールを狙える。選ばれたメンバー全員が力をしっかり出せれば勝てると思う」と決意を語りました。

カンボジア代表との初戦は、26日に行われます。

【U-22日本代表】
監督 冨樫剛一
コーチ 武藤覚
ロールモデルコーチ 内田篤人
GKコーチ 川口能活
フィジカルコーチ 矢野由治

GK23杉本光希(立正大)
GK 1 小畑裕馬(ベガルタ仙台)
GK12 佐々木雅士(柏レイソル)
DF 2 山原怜音(筑波大)※
DF 4 角田涼太朗(横浜F・マリノス)※
DF15 加藤聖(V・ファーレン長崎)
DF 5 馬場晴也(東京ヴェルディ)
DF16 半田陸(モンテディオ山形)
DF 3 畑大雅(湘南ベルマーレ)
DF20 佐古真礼(藤枝MYFC)
DF22 チェイスアンリ(尚志高)
MF10 郷家友太(ヴィッセル神戸)※
MF 6 松井蓮之(法政大)※
MF 8 松岡大起(清水エスパルス)
MF11 佐藤恵允(明治大)
MF 7 鈴木唯人(清水エスパルス)
MF14 藤田譲瑠チマ(徳島ヴォルティス)
MF13 田中聡(湘南ベルマーレ)
MF17 松木玖生(青森山田高)
MF19 中村仁郎(ガンバ大阪ユース)
MF21 甲田英將(名古屋グランパスUー18)
FW18 藤尾翔太(水戸ホーリーホック)
FW 9 細谷真大(柏レイソル)

※99年~00年生まれでパリ五輪世代ではない選手

【今後の日程】
◆AFC U23アジアカップウズベキスタン2022予選 グループK

10月26日(火)日本対カンボジア (午後1時~福島/Jヴィレッジスタジアム)

10月28日(木)香港対日本 (午後1時~福島/Jヴィレッジスタジアム)