銀メダルのカノア「パリ五輪早くやりたい」
東京五輪サーフィン男子で銀メダルを獲得した五十嵐カノア選手と、女子で銅メダルを獲得した都筑有夢路選手が28日、試合から一夜明けて会見に臨みました。
以下、主な一問一答
――メダル獲得から一夜明けて
五十嵐選手)
振り返っても、今回の五輪は一生忘れないイベントだった。自分のこともそうだけど、サーフィンを世界に見てもらうチャンスをくれたことが本当にありがたい。また次のパリの五輪を早くやりたい。
都筑選手)
今も信じられなくて、夢の続きを見ているなと思っている。五輪の影響力ってこんなにすごいんだなと、カメラの数と関わってる人の数を見てすごく感じた。
――家族とはどんな話をした
五十嵐選手)
今回の五輪は自分だけの力でメダルを取ったわけではない。本当に家族のサポートには感謝というか、ありがたい。メダルを取ってから、悔しかったけど電話して『やっちゃったね』と。まだ実際には会えてないけど、このメダルは家族のメダル、ファンのメダル、友達のメダルで本当にありがたい。
都筑選手)
本当に家族には感謝しきれないくらいサポートしてもらって、世界一のサポートだと私は思っている。その応援に少しでも応えたい気持ちで今回挑んで、こうやって銅メダルという形で表れて、自分でもうれしかったし、家族に伝えられることがうれしくて涙が出た。
――サーフィンの魅力
五十嵐選手)
今回の五輪でチャンスをもらったという感じで、サーフィンを五輪スポーツとして見てもらって、サーフィンも今回で変わると思う。ファンが増えて、世界のサーフィンのすごさを今回見せられたと思う。それが本当にうれしい。
都筑選手)
サーフィンの魅力はとにかく自然と触れ合うことが一番。地球を感じられるところが私は好きで、虹を見られたりとか、雨を感じられたりとか、夕日とか朝日とか風もサーフィンの魅力かなと思う。今回、五輪で初めてサーフィンが選ばれてすごくうれしかったし、これからはサッカーや野球と同じように扱ってほしいし、注目してほしい。このチャンスでメダルを取れて、今後、アスリートとして、本当のスポーツとして見てくれたらうれしい。
――サーフィンを始める人へアドバイス
五十嵐選手)
日本の波もサーフィンを始めるのにすごくいい波。サーフィンは簡単ではないスポーツなので、練習して努力すれば、リズムをとって板の上に初めて立ったときはすごくいい気持ちだと思う。塩水で風が吹いてるなかで初めてテイクオフするのは絶対に忘れないので、それを目的にして頑張るのが多分一番いい。
都筑選手)
自然の魅力がたくさんサーフィンには詰まっているので、それをきっかけにサーフィンを始めてほしい。人がいっぱいいたら危ないので、周囲に気をつけてサーフィンした方がいい。
――今後について
五十嵐選手)
今回の五輪は勉強になったことがいっぱいある。やっぱり自分を信じていれば世界のトップのサーフィンを見せられるので、プレッシャーの中ですごいパフォーマンスを見せられることは一生自信を持っていきたい。今年、世界チャンピオンになるチャンスはまだあるので、それを目指す。五輪は銀メダルだったけど、世界チャンピオンで1番になって日本の旗を振りたい。
写真:アフロ