【高校サッカー決勝】青森山田vs近江 2大会ぶり王座奪回か?滋賀県勢18大会ぶり優勝か?
3842校の頂点を決める第102回全国高校サッカー選手権大会も、残すは決勝のみ。日本一のゆくえは、2大会ぶり4度目の優勝を狙う青森山田(青森)と初優勝を目指す近江(滋賀)の2校に絞られました。
6日の準決勝では、青森山田が通算5度の優勝を飾っている市立船橋(千葉)にPK戦で勝利。近江は堀越(東京A)に3得点を奪い快勝しています。
今年度の日本の高校生世代最高峰の戦である高円宮杯U―18プレミアリーグを制し、大会前から優勝候補筆頭に挙げられていた青森山田。今大会4試合では13得点2失点と攻守に安定した戦いぶりを見せています。
攻撃では、1トップを務めるFW米谷壮史選手(3年)が得点ランク2位の4得点の活躍。さらに空中戦に強い身長190cmのDF小泉佳絃選手(3年)が3得点。FK、CKから正確なボールに加え、スローインではロングスローも多用。セットプレーでの強さも際立っています。守備では、キャプテンのDF山本虎選手(3年)を中心に堅守が持ち味。準決勝の市立船橋戦では左サイドバックの小沼蒼珠選手(2年)が対人プレーでの強さを見せつけるなど、フィジカルに優れた選手たちがゴールを守ります。今大会PK戦では2勝、GK鈴木将永選手(3年)のPKストッパーぶりも決勝への原動力となりました。
【青森山田 今大会の成績】
2回戦 1-1(PK5-3) 飯塚(福岡)
3回戦 7-0 広島国際学院(広島)
準々決勝 4-0 昌平(埼玉)
準決勝 1-1(PK4-2)市立船橋(千葉)
3度目の選手権出場となった近江は、今大会注目校を次々と撃破。2回戦では夏のインターハイ3位の日大藤沢(神奈川)、3回戦ではインターハイ王者の 明秀日立(茨城)をPK戦の末撃破。準々決勝では世代別日本代表やプロ内定選手らを擁する神村学園(鹿児島)に点の取り合いで勝利。準決勝では堀越から前半で3得点を奪うなど、攻撃陣が調子を上げています。
攻撃ではMF山門立侑選手(3年)、MF鵜戸瑛士選手(3年)の2人がチームトップの3得点とけん引。共に小柄ながら卓越したテクニックで相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)。山門選手は中央からチャンスメーク、ドリブラーの鵜戸選手は右サイドで違いを生み出す近江の要となっています。滋賀県勢が決勝に駒を進めるのは18大会ぶり。優勝すれば、元日本代表の乾貴士選手らを擁し、“セクシーフットボール”の異名で知られた2005年度の野洲以来となります。
決勝戦は成人の日となる8日(月)午後2時5分、国立競技場で行われます。
【近江 今大会の成績】
2回戦 1-1(PK4-3) 日大藤沢(神奈川)
3回戦 1-1(PK4-2) 明秀日立(茨城)
準々決勝 4-3 神村学園(鹿児島)
準決勝 3-1 堀越(東京A)