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【Bリーグ】宇都宮・佐々宜央HCの契約満了を発表 今季は最高勝率で東地区V「甘えている自分に決別する時期が来た」

2024年6月4日 6:00
【Bリーグ】宇都宮・佐々宜央HCの契約満了を発表 今季は最高勝率で東地区V「甘えている自分に決別する時期が来た」
Bリーグ・宇都宮の佐々宜央HC(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
プロバスケットボール・Bリーグの宇都宮ブレックスは3日、佐々宜央ヘッドコーチ(以下、HC)との今季限りでの契約満了を発表しました。

13-14シーズンからチームのアシスタントコーチを務めてきた佐々HC。17年から19年には琉球ゴールデンキングスのHCを務め、20年からアシスタントコーチとして宇都宮へ戻ってきました。21-22シーズンにはBリーグチャンピオンに輝き、この年限りで退任した安齋竜三HCの後を継ぐ形でHCに就任しました。

佐々HCは「当時は、正直に言えば、相当状況に戸惑っていました。ただ、これまで築き上げたBrex Mentalityを継承、まだ成長させるべきではないかと責任を自分に向け、本来は、やるはずの無いタイミングでHCをする覚悟を決めました」と2年前を振り返りました。

HC就任初年度となった22-23シーズンは東地区3位で、惜しくもチャンピオンシップ出場を逃しますが、今シーズンは日本代表の比江島慎選手や、MVPに輝いたD.J・ニュービル選手を中心に快進撃を見せ51勝9敗、リーグ最高勝率.850で東地区優勝。チャンピオンシップでは準々決勝で敗退となりましたが、シーズンを通して好成績を収めました。

今回の退任にあたり「あれから、2年、チームは再び優勝を狙える状況に戻ってきたと思っていますが、今シーズンを終えても、ずっと心の奥底に引っかかっていた、ブレックスが優勝したシーズンに、本来であれば、一緒にチームを去るべきだったのではないかという想いが離れませんでした。自分がこのままブレックスにいることは、漢らしくないと、今では前よりも強く感じるようになっていました」と葛藤があったことを明かしました。

チームとは互いを尊重する中で、今回の結論が出たという佐々HC。「この環境に、甘えている自分に決別する時期が来たと思っています。佐々宜央は、バスケット人なので、必ず皆様とは、どこかで会います。その時も熱くバスケット界を盛り上げていきましょう。最後にもう一度伝えさせてください。黄色い翼になってくれて、ありがとうございました」と感謝の言葉で締めくくりました。