◇プロ野球セ・リーグ 中日6－3ヤクルト（5日、神宮球場）

引き分けを挟んで3連敗中の中日。先発の高橋宏斗投手は序盤から150キロを超えるストレートを駆使し、ヤクルト打線を3回までヒット1本に抑えます。

打線は4回に援護。5番石川昂弥選手が、ヤクルト先発の小澤怜史投手から今季初ホームランを放ち先制点を奪います。

高橋投手の快投は中盤以降も続きます。4回は、2番丸山和郁選手を変化球で三球三振。3番長岡秀樹選手をストレートで三球三振。そして3試合連続ホームラン中の4番村上宗隆選手を157キロのストレートで空振り三振。5回には5番サンタナ選手、6番オスナ選手も三振、7番武岡龍世選手も三振で、6者連続三振。ヤクルト打線にチャンスの芽すら許さないピッチングを見せます。

2－0でリードで迎えた7回には打線が追加点。先頭打者の9番高橋投手が絶妙なセーフティバントで内野安打。さらに2番村松開人選手が3試合連続猛打賞となるヒットでチャンスメーク。2アウト1、2塁で4番細川成也選手がヤクルト・大西 広樹投手から豪快な一発。リーグトップに並ぶ8号3ランホームランで、リードを広げます。

高橋投手は無失点のまま9回のマウンドへ。しかし先頭打者に四球、さらに立て続けに自らの悪送球でノーアウト満塁のピンチを招きます。その後4番村上選手の内野ゴロの間に1失点。さらに6番オスナ選手に2点タイムリー安打を打たれ計3失点。ゲームセットまであと1アウトの場面で降板となりました。自らの2つのエラーからの失点だったこともあり、ベンチでは悔しい表情。

中日はその後、守護神・マルティネス投手が後続を断ち切り勝利。高橋投手は今季初勝利、中日はチームの連敗を『3』で止め、最下位を脱し4位に浮上しています。