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【陸上】三浦龍司は大会新Vもパリ内定は持ち越し ラスト1000mは「これからの伸びしろ」 悪コンディションのなか今季世界6位のタイム

2024年4月30日 6:30
【陸上】三浦龍司は大会新Vもパリ内定は持ち越し ラスト1000mは「これからの伸びしろ」 悪コンディションのなか今季世界6位のタイム
今季初戦の3000m障害で優勝した三浦龍司選手
◇第58回織田幹雄記念国際陸上競技大会(29日、広島広域公園陸上競技場)

陸上グランプリシリーズの第4戦、織田記念は29日、雨が降りしきる中の開催となりました。

今大会の注目は、男子3000m障害。日本記録保持者の三浦龍司選手(SUBARU)は、去年の世界選手権で6位入賞しており、参加標準記録8分15秒00を突破した時点でパリ五輪内定が決まります。

この春から新社会人となった三浦選手は、これが今シーズンの3000m障害初戦。

「前半飛び出していくというのは決めていた」という三浦選手は、最初の400mは68秒、その次の400mは70秒と前半からハイペース。言葉どおり積極的な走りを見せ、フィレモン・キプラガット選手(愛三工業)との一騎打ちを演じます。

三浦選手は、ラスト300mすぎで先頭に立つと、障害に足をかけない軽やかなハードリングで、テンポを刻み、キプラガット選手を引き離してフィニッシュ。大会新記録となる8分22秒07で優勝を果たしました。これは、今季世界6位のタイム。この大会での参加標準記録突破はならなかったものの、タフなコンディションのなかで強さを発揮しました。

レース後、「ラスト1000mでもう少しキレが出て、リードする形が理想。そこは課題が残るし、これからの伸びしろ」と振り返った三浦選手。

「障害との距離感はつかみやすかったし、この早い時期に感覚が合うというのはすごくいいことなので感覚を大事にしたい」と手応えを語りました。

次戦は海外でのダイヤモンドリーグに出場予定。「早いうちに内定を決めてしまうのが理想。ラスト1000mのキレや、求められていく水準が高くなってくると思うので、そこに対応して、理想としているところに近づいていきたい」と意気込みました。
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