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吉田選手が15連覇 伊調選手は12度目V

2014年9月12日 2:14

 ウズベキスタンで行われているレスリング世界選手権で11日、吉田沙保里選手(31)が女子53キロ級で優勝し、世界大会15連覇を達成した。

 母・幸代さんが見守る中、半年前に死去した父・栄勝さんの遺影に声をかけ、決戦へのぞんだ吉田選手。まずは第1ピリオド、得意のタックルからスウェーデンのS・マットソン選手を場外に押し出し、先制のポイントを奪った。さらに第2ピリオドでは、相手選手の片足を取り、背中からマットにたたき付けてポイントを重ね、6-0で世界大会15連覇を達成。マットの上で栄勝さんの遺影を掲げ、喜びの笑顔を見せた。

 吉田選手「今年は何としても負けられない、勝ちたい。お父さんの写真を触って、行ってくるよと『決勝は見ててね』と声を心の中で話をしてマットに上がったので、ちゃんと見ててくれていたと思う」

 また58キロ級決勝では、オリンピック3連覇、世界選手権8度の優勝を誇る伊調馨選手が出場。これまでの63キロ級から階級を変えてのぞんだ伊調選手は、ロシアのV・コブロワ選手をまったく寄せ付けない一方的な試合をみせ、10-0でテクニカルフォール(Tフォール)勝ちし、12度目の世界女王に輝いた。