NPB・日本野球機構は24日、プロ野球12球団の選手を対象に行った「引退後のキャリアに関するアンケート」の調査結果を発表しました。

この調査は、NPBが毎年行っているもので、今回の調査では去年10月に行われたフェニックス・リーグに参加した12球団の291人を対象に行われました。

無記名によるアンケート記入方式で、平均年齢は22.6歳、球団在籍平均年数は3年、回答者の平均年俸は843万円でした。

調査によると、引退後の生活に不安を持っているかという質問に対し、「不安がある」と回答したのは38.5％(112人)、「不安はない」が24.2％(71人)、「どちらともいえない」が36.1％(105人)で、「不安はない」と回答した選手は、全体の4分の1にも満たない結果となりました。

引退後の進路について不安な要素の1位は、「進路(引退後、何をやっていけばいいか？)」で79.5％(89人)、2位は「収入面(生活していけるか？)」で72.3％(81人)でした。(注:引退後の生活に「不安がある」と答えた112人への設問・複数回答可)

また、引退後にやってみたい職業については、2013年から5年連続で1位だった「高校野球の指導者」が5年ぶりに1位(17.9％)となり、次いで「会社経営者(独立・起業)」が17.2％でした。

一方、2022年シーズンで戦力外となった選手・現役引退した選手は計145人で、平均年齢は27.8歳(2022年10月31日時点)、平均在籍年数は7.7年でした。

進路の内訳は、NPB関係・その他野球関係が112人(77.24％)と最多でした。野球関係以外は、一般企業に就職した11人を含む計22人(15.17％)で、未定・不明が11人(7.59％)でした。

引退後の「進路」や「収入」については、毎年不安要素の1位、2位を占めており、NPBでは引退後も有意義に過ごせるよう、セカンドキャリア支援に取り組んでいます。