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カーリング藤澤選手の“右手の文字” 中学から知る会長が明かしてくれた秘話

2022年2月17日 13:42
カーリング藤澤選手の“右手の文字” 中学から知る会長が明かしてくれた秘話
YUTAKA/アフロスポーツ

16日、アメリカを破って準決勝進出に望みをつないだカーリング女子日本代表。司令塔の藤澤五月選手の右手には、試合のたびに毎回異なる「手書きの文字」があります。なぜ右手なのか、誰が書いているのか?藤澤選手を知る関係者を取材しました。

■「さっちゃんは左利き。自分で書いています」

ロコ・ソラーレの地元、北海道北見市にある「常呂カーリング倶楽部」。取材をしたのは、この常呂カーリング倶楽部で会長を務める小林博文さんです。藤澤選手が中学生のころから親交があるといいます。

常呂カーリング俱楽部小林会長
「藤澤選手のことは彼女が中学生の頃から“さっちゃん”と呼んでいましたね。さっちゃんは見たまんまの性格ですよ。テレビ中継で笑顔がうつるけれど、普段もそのままです」

その藤澤選手の右手には、試合のたびに手書きの文字が書かれていて、ネット上では「誰が書いてるの?」「なぜ、右手なの?」などと話題が沸騰しています。小林会長に聞いてみると・・・。

「さっちゃんは昔から左利きなんですよ。ストーンは右で投げますが、ペンや箸は左手で持ち、ラーメンを食べるときも左手で箸を持って食べています。あの右手の言葉は“自分で”書いています」

小林会長によると、左利きだという藤澤選手。あの手書きの文字は自分で書いているといいます。

ではどんな思いで書いているのでしょうか?

「さっちゃん(藤澤選手)は自分を奮い立たせるため、そして緊張をほぐすために書いていると思います。小さい頃は書いていなかったのですが、自分自身に“やればできる”と言い聞かせているのではないかと思います」

大事な試合のときに、書くことが多いという手書きの文字。

■試合ごとに変わる藤澤選手の右手の“文字”

これまでの予選を振り返ると、カナダ戦で藤澤選手の右手には「I’m a good curler(私は良いカーリング選手)や「I have confidence!」(私には自信がある!)の文字が。

また、中国戦では、新たに「Let's have fun!」(楽しもう)という文字が付け加えられました。

さらに、イギリス戦では、「Stay Positive」(前向きに)「Support each other」(お互い支えあおう)と、新たな言葉に加え、にっこりと笑う絵文字が書かれていました。

試合のたびに注目される藤澤選手の右手の文字に、世界カーリング連盟も注目。公式SNSでは、右手をうつした写真に“人生最高のおまじない”とコメントを添えて投稿しました。

■アメリカ戦では“感謝”スイス戦では何を?

そして16日のアメリカ戦では日本語で“感謝”と書いた藤澤選手。試合に望んだ気持ちについて、こう話しています。

藤澤選手
「予選残り2試合、その人の思いも感じながら“感謝”の気持ちを持ってプレーしたいと思って臨みました」

予選最後の試合は、暫定1位のスイス戦。藤澤選手はどんな“文字”を、その右手に書くのでしょうか?

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