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カーリング日本代表負けられない韓国戦 藤澤選手VS"メガネ先輩"をデータ分析

2022年2月14日 16:21
カーリング日本代表負けられない韓国戦 藤澤選手VS"メガネ先輩"をデータ分析
"前半逃げ切り"気になる韓国の特徴

中国を破り、現在4勝1敗で予選2位のカーリング女子日本代表。次の対戦相手は前回の平昌五輪で銀メダルを獲得した、あの"メガネ先輩"率いる韓国です。予選突破に向け、重要なこの一戦。勝機を北海道大学の山本教授がデータから分析しました。

■負けられない韓国戦相手は"メガネ先輩"

現在、予選全9試合中5試合を終え4勝1敗の日本。予選突破の条件は、上位4位チームに残れるかどうかで、現時点での予選突破のボーダーラインは6勝以上とみられています。予選を突破するために非常に重要になってくる次の韓国戦。注目は、日本の司令塔・藤澤選手と韓国のキム・ウンジョン選手です。

キム選手は平昌五輪の際、そのルックスから"メガネ先輩"とのニックネームで話題になりました。人気アニメ「スラムダンク」の「メガネ君」こと小暮君にちなんで日本のファンがつけたものだといわれています。

その平昌五輪で、日本は準決勝で韓国に敗れました。北京五輪で再び戦う両チームですが、はたして、日本の勝機はどこにあるのでしょうか?

日本対韓国をデータ分析。日本の勝機は?

データを分析したのは、北海道大学・大学院情報科学研究院の山本雅人教授です。過去3年間、北京五輪に出場するトップチームの2000試合を超えるデータを収集・分析したといいます。

山本教授は予選突破のボーダーラインは6勝以上とみています。大事な韓国戦、データでみると、"後攻でスタートした場合の勝率"は韓国が「81.6%」。一方、日本はさらに高く「84%」。データ上では、やや日本が上回っています。

また、"後攻で相手に1点リードされた状態での勝率"は、韓国よりも日本の方が高い勝率を誇っているといいます。さらに、韓国は2点リードされた試合は、追い上げる力が低く、トップチームの平均よりも勝率が下回っているということです。しかし、データ上、韓国には"気になる特徴"があるといいます。

■"前半逃げ切り"が勝利パターンの韓国対する日本は?

それは、"韓国の先攻での戦い方"です。山本教授によると、まず日本は、有利な"後攻スタートを獲得できた割合"が「72.5%」、そして“後攻で複数点とれる割合”は「45.8%」と、それぞれ韓国を上回っています。一方で、"先攻の時に得点をとれる割合"では、日本が「30.8%」に対し、韓国は「35.6%」と日本よりも高い結果に。

さらに、"先攻の時後攻の相手に複数点とらせない割合"では、日本の「51%」に対し、韓国はそれよりも高い「62.5%」と日本を大きく上回っています。つまり、韓国は"先攻の時、日本よりも得点をとれる"割合が高く、相手が有利な"後攻でも複数点とらせない"という強さがあるといいます。

データを分析した山本教授は。

山本教授「韓国は、先攻で前半にリードすると強いです。韓国は序盤でリードできるかできないかが勝敗を分けるポイントだと思います。データ上、先攻の戦い方は韓国の方が上手です。一方、日本は後攻の戦い方が上手。相手に1点リードされていても勝率が高いです」"後攻"の日本か、それとも、"先攻"の韓国か…。

注目の日本対韓国の試合は2月14日日本時間午後9時ごろ行われます。