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「自分のせいで負けた」阪神ドラフト1位青学大・下村海翔 大学生活ラストは涙の準優勝【明治神宮大会】

2023年11月21日 6:00
「自分のせいで負けた」阪神ドラフト1位青学大・下村海翔 大学生活ラストは涙の準優勝【明治神宮大会】
悔し涙を流す青山学院大・下村海翔投手
◇第54回明治神宮野球大会決勝 慶応大2-0青山学院大(20日、神宮球場)

阪神から1位指名を受けた青山学院大の下村海翔投手は、大学最後の大会を涙の準優勝で終えました。

今季、大学野球選手権とリーグ戦春秋連覇を果たした青山学院大。阪神から1位指名を受けた下村海翔投手と、広島から1位指名を受けた常廣羽也斗投手の両投手を擁して、明治神宮大会の初優勝と大学4冠を目指しました。

6回から2番手で登板した下村投手は、2イニングを3人ずつで終え味方の反撃を待ちます。しかし両チーム無得点の8回、味方のエラーが続き1アウト1、2塁とすると、四球を与えて満塁のピンチ。すると、次の打者には1球もストライクが入らずに、押し出し四球を与え先制点を献上しました。

続く打者は、ソフトバンクからドラフト3位指名を受けた広瀬隆太選手。その初球は低めに外れ、ボールとなり、常廣投手への交代が告げられました。下村投手は2回1/3を無安打ながら2四球2失点(自責0)。大学最後の大会は、悔しいマウンドとなりました。

試合終了直後、悔し涙を流した下村投手。「きょうは自分のせいで負けた。あの場面でストライクが入らないと。なんとかチームを救いたかったが、一番やってはいけない場面でそれ(押し出し四球)をやってしまった。この経験を絶対に忘れないように次に生かします」と話し、「意地と気持ちでなんとか抑えようと思っていたが、気持ちが空回りしてしまった」とつらそうに振り返りました。

「きょうは最後、こういう形で終わってしまったが、4年間やってきたところは自分自身が成長した部分もたくさんあると思うので、きょうの思いは忘れずに、このままではプロの世界に入ってもだめだと思うのでしっかり練習したい」と最後は前を向きました。