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【箱根駅伝】青山学院5区・若林宏樹の舞台ウラ もう一人の母からの厳しい言葉に芽生えた「責任感」 恩返しとなる区間新の快走

2024年1月7日 18:46
【箱根駅伝】青山学院5区・若林宏樹の舞台ウラ もう一人の母からの厳しい言葉に芽生えた「責任感」 恩返しとなる区間新の快走
青山学院大の寮母・原美穂さんと5区を走った若林宏樹選手
第100回大会を迎えた箱根駅伝は、青山学院大学が2年ぶり7回目の総合優勝を達成。山上り5区を走った若林宏樹選手(3年)は、もう一人の母へ恩返しの思いを持って挑みました。

若林選手は、前々回の第98回大会で、1年生ながら5区に抜てき。区間3位と力強い走りをみせて、原晋監督から「若の神」と称されました。期待される中、迎えた第99回大会は、大会直前に体調を崩し無念の欠場。

総合3位で終わった大会後、チームメイトからは体調を心配する声や、励ましの声が届きます。しかし、原監督の妻で寮母の美穂さんだけは「原因はお前だよ。お前が走っていればよかった」とあえて厳しい言葉を受けたそうです。

美穂さんは、寮母として若林選手を一番近くで支えてきた"もう一人の母"ともいえる存在。その言葉に、「自分が走らないとだめという責任感。弱い自分で終わらないように」と気持ちを入れ替えたと話し、「美穂さんにはお世話になっている。恩返ししたい」とリベンジを誓っていました。

迎えた今大会、5区で18年ぶりに雨が降り注ぐ厳しいコンディション中、若林選手はトップでタスキを受けます。「雨の影響で(体の)末端が冷えてしまって」とレース中には自ら脚をたたく様子もみせた若林選手でしたが、原監督から「若の神から山の神へ」と声もかかり、最後まで力走。従来の区間記録を破り、芦ノ湖のフィニッシュテープをトップで駆け抜けました。

この走りには、美穂さんも涙。「うれしい、ありがとうございます」と喜びの表情をみせます。ところが、同じく区間記録を破り区間賞を獲得した城西大学の山本唯翔選手と18秒差の2位だったことを知ると、「うわー若林もうちょっとガムシャラに走れよ、区間賞取れよ。そこをダメ出ししないといけない」と笑顔で話しました。

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