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【箱根駅伝】青山学院大 3区連続区間賞で2位と2分38秒差の往路優勝 2年ぶり7度目の総合優勝へ

2024年1月2日 17:32
【箱根駅伝】青山学院大 3区連続区間賞で2位と2分38秒差の往路優勝 2年ぶり7度目の総合優勝へ
第100回箱根駅伝 青山学院大学の往路成績
◇第100回東京箱根間往復大学駅伝競走(2024年1月2日往路・3日復路)

2年ぶり7度目の総合優勝を目指す青山学院大学は、往路記録を更新する5時間18分13秒で往路優勝を収めました。

■1区:荒巻朋熙は1位と36秒差の9位で襷リレー

1区はレース序盤に駿河台大のS.レマイヤン選手が飛び出すと、青山学院大の荒巻朋熙選手や駒澤大の篠原倖太朗選手らが続き、4人で1位集団を形成。

8キロ付近で徐々に集団が縦に伸びると、荒巻選手は10キロ付近で國學院大の伊地知賢造選手と3位を争う展開になります。14キロを過ぎたところで伊地知選手を振り切り、3位になった荒巻選手ですが、鶴見中継所まであと3キロのところで5位集団に差をつめられてしまいます。

時折、脇腹を押さえる場面も見られた荒巻選手は1位の駒澤大と36秒差の9位で襷(たすき)リレーを迎えました。

■2区:絶好調の黒田朝日が7人抜きで2位浮上

2区は当日メンバー変更が行われ、黒田朝日選手がエントリーされました。黒田選手は10月の出雲駅伝で区間賞、11月の全日本大学駅伝でも従来の区間記録を上回る走りで区間2位と、今季絶好調です。

9位で受け取った襷ですが、5.5キロ付近では5位集団の先頭を引っ張る展開に。10.6キロで城西大を抜き、4位に浮上すると、その後も創価大学のS.ムチーニ選手と日本大学のS.キップケメイ選手をかわし、7人抜きを達成。区間賞の走りでトップとの差を22秒に縮め、2位で襷を渡しました。

■3区:サングラス外しスパート 太田蒼生が首位に

3区を任されたのは太田蒼生選手。首位駒澤大は1万mでU20日本記録を持つ佐藤圭汰選手。1万mのベストタイムでは佐藤選手の方が52秒早いですが、太田選手はものともせずその差をぐんぐんつめます。

7.7キロで佐藤選手の背中をとらえると、そこから互いに様子をうかがう形で抜きつ抜かれつの攻防を繰り広げます。

18キロ過ぎでサングラスを額のうえに上げ、ペースを上げた太田選手。これに佐藤選手はついていくことができません。太田選手はリードを奪ったまま平塚中継所で襷リレー。日本選手最速かつ、日本選手初の1時間を切る、59分47秒のタイムで区間賞を獲得しました。

■4区:エース・佐藤一世が差を1分27秒に広げる

4区はエース・佐藤一世選手。平塚中継所でわずか4秒だった2位駒澤大との差をぐんぐん広げ、8.9キロ地点の通過タイムでは2位とは41秒差。

雨天の中でしたが、1時間1分10秒のタイムで区間賞を獲得し2位との差を1分26秒に広げる力走。4年生最後の箱根駅伝を笑顔で走りきりました。

5区を走ったのは、2大会前の箱根駅伝で往路優勝のフィニッシュテープを切った“若の神”こと若林宏樹選手。

前回は大会直前の体調不良で欠場。涙をのんだ若林選手ですが、今回は雨天でも、上り坂でもスピードは衰えることなく、11.7キロの小涌園の通過タイムで2位駒澤大に1分53秒の差をつけました。

芦ノ湖では沿道からたくさんの応援を受けながら芦ノ湖に向かった若林選手。従来の区間記録を32秒上回る区間2位の走りを見せると、2位に2分38秒差をつけてのフィニッシュ。青山学院大学は往路記録を更新し、5時間18分13秒で2年ぶり6度目の往路優勝を決めました。

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