ドラフト1位候補の明大・宗山塁 名手・源田壮亮も脱帽する守備の原点は熱すぎる父の教え 今年3月内野手で唯一大学生で侍J選出
次世代を担うスター候補選手の交渉権を獲得するプロ野球恒例イベント「ドラフト会議」。今年、最も注目を浴びている選手の1人が明治大4年生の宗山塁選手です。
今年3月に行われた侍ジャパンシリーズではプロ野球選手が名を連ねる中、大学生ながら内野手で唯一の選出。侍ジャパンの井端弘和監督も「ショートについている姿は華があった。後の日本を背負って立ってくれると信じて呼びました」と太鼓判を押しています。
宗山選手最大の持ち味は軽快な守備。球界を代表する名手である西武の源田壮亮選手も「よく足の動く守備をする。すごい上手いなと思います」とその実力は既に折り紙付きです。
その守備の原点には父・伸吉さんの熱い教えがありました。
宗山選手は伸吉さんがコーチを務める少年野球チームで小学1年生の時に野球を始めました。
宗山“塁”という名前には伸吉さんの特別な思いがあります。
「父が野球をやっていて『自分にも野球をやってほしい』という思いで塁という名前になりました」
親から受け継がれたDNAは顕在で、父・伸吉さんは野球を始めた宗山選手の当時を「『野球をやりたいんだったら、毎日(練習)することを約束できるか』と話をしてて、本当にやめないんですよ。練習が終わらないので、正月だからとかクリスマスだからってことは考えたこともなかった。本当に(野球が)好きなんだというのは毎日思ってましたね」と振り返ります。
そんな宗山選手は伸吉さんの母校でもある広島の名門・広陵高校に進学、甲子園も経験しました。
「ちゃんと真っすぐ返ってくるところがあったり、ちょっとずれるともう全然違うところに飛んでいったり、足元もあんまり良くないのでそこで投げることと捕ることをやったのはすごい鍛えられたかなと思います」とプロ注目の守備力が養われたことを明かしました。
守備力はもちろん、打撃でも東京六大学野球で史上34人目となるリーグ通算100安打を達成した宗山選手。
実はこの打撃にも父の教えがありました。
「父に左でご飯を食べるように言われて、左打ちなのでバッティングの時にうまく扱えるようにっていうので小学生の時に左に変えました」
利き手とは逆の左手でお箸を使い、食事を行うなど普段の生活から「野球をやってほしい」という伸吉さんの熱い指導を受けてきました。
プロ野球ドラフト会議は24日に行われます。
(10月22日放送の日本テレビ『news zero』を再構成)