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【球団担当が注目】2024年西武 メジャー通算114発の“新4番候補”補強 大学No.1左腕・ドラ1ルーキー加入で「投手王国」がパワーアップ

2024年3月26日 11:16
【球団担当が注目】2024年西武 メジャー通算114発の“新4番候補”補強 大学No.1左腕・ドラ1ルーキー加入で「投手王国」がパワーアップ
16年ぶりの日本一を目指す西武(写真:時事)
松井稼頭央監督新体制のもと、昨季に臨んだ西武でしたが、主砲の不在や守備の要の怪我で苦しい場面が続き、5位でシーズンを終えることとなりました。

それでも投手陣においてはオリックスに次ぐ2位の防御率、さらに完投数ではパ・リーグトップの10回を誇り、先発投手のうち高橋光成投手・今井達也投手・平良海馬投手が二桁勝利を達成するなど、強みを見せたシーズンとなりました。

しかし、打撃において打率はリーグ5位、得点においてはリーグ最下位となる435得点。さらに本塁打においてはリーグで唯一の二桁となる90本と援護が足らない状況の西武。

"やる獅かない"のスローガンのもと5年ぶりのリーグ制覇、16年ぶりの日本一を目指します。

■不在の4番新候補 メジャー通算114発のアギラー 打撃だけではない!名手・源田も絶賛する“グラブ捌き”にも注目

チーム本塁打が昨季90本と、一発が少なかった西武ですが、オフにメジャー通算114本塁打のアギラー選手を獲得。オープン戦では全試合に出場するなどし、打率はチームトップの.289。西武の打撃陣を引っ張る活躍を見せています。

さらにファーストの守備においては、キャンプ初日の守備練習で松井監督、源田壮亮選手、外崎修汰選手が驚くほどのグラブ捌きを見せました。

源田選手は「すごいハンドリング柔らかいですし、トレーニング用の小さいグローブでやってたんですがすごくうまかったです」と大絶賛。身長190センチ、体重125キロの軽快な守備にも注目です。

■期待の新戦力 球団競合のドラ1武内夏暉 炭谷銀仁朗も西武に復帰

今や投手王国とも言われる西武の投手陣。オフにはドラフト会議で3球団競合の末、大学No.1左腕の武内夏暉投手を獲得。FA移籍した山川穂高選手の人的補償で加入した甲斐野央投手や新外国人のヤン投手、アブレイユ投手など先発からリリーフまで新戦力を多く獲得しました。

ドラフト1位ルーキーの武内投手においては、本拠地初登板で、4回無失点、5奪三振の快投。多彩な変化球と150キロを超えるストレートで、三者連続三振を奪う場面もあり、開幕ローテーション入りも期待される逸材です。

また、野手では6年ぶりに炭谷銀仁朗選手が西武に復帰。入団会見では、「全部でチームに貢献したい。若い子に僕が今までやってきたものを、いいなと思うものはどんどん吸収してもらって、お互いレベルアップし、強いチームにできれば」と語っていました。侍ジャパンにも選出された、プロ3年目の古賀悠斗選手らとの正捕手争いにも注目です。

■「500本塁打」「400二塁打」「200セーブ」大記録に挑む選手たち

西武には「真獅子の骨と牙」と呼ばれるプロ23年目、同期入団の2人がいます。そのうちの1人、"おかわり君"こと中村剛也選手は、これまでに471本の本塁打を放っており、史上9人目となる通算500本塁打に残り29本となっています。中村選手はこの大記録について「去年より試合数もたくさん出て、打席にも多く立てるように頑張っていきたいと思います。できれば30本くらいは打ちたい」と意気込みを語りました。オープン戦でもホームランを放ち、準備万端です。

「真獅子の骨と牙」のもう1人、栗山巧選手。史上15人目の400二塁打へ残り1本に迫っています。通算2000安打や、史上12人目の同一球場1000安打など様々な安打記録を持つ栗山選手。通算400二塁打達成も目前です。
一方、投手陣にも記録に挑むベテランがいます。通算194セーブを誇る西武の守護神・増田達至投手。史上11人目の通算200セーブに期待がかかります。

昨季前半は15セーブの働きをしましたが、後半戦は低迷、失点も増え防御率はシーズン通して、2018年以来の5点台に落ち込みました。

得点差の少ない試合が予想される西武のチーム状況の中、抑えだけでなく、リリーフとしての登板も予想されますが、200セーブ達成に期待がかかります。