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日本選手トップの西山雄介は設定記録に届かず涙 パリ五輪3枠目は大迫傑へ ケニアのキプルトが大会新でV

2024年3月3日 11:24
日本選手トップの西山雄介は設定記録に届かず涙 パリ五輪3枠目は大迫傑へ ケニアのキプルトが大会新でV
ゴール直後悔しがる西山雄介選手(c)東京マラソン財団
東京マラソン2024(3日、東京都庁~東京駅前=42.195キロ)

パリ五輪日本代表選考を兼ねる東京マラソンが3日に号砲。西山雄介選手(トヨタ自動車)が、2時間6分32秒(速報値)で日本選手トップの9位でフィニッシュ。この結果、パリ五輪代表最後の1枠は、大迫傑選手(ナイキ)に決まりました。

今大会はパリ五輪日本代表選考の最終レース。日本陸連が定める設定タイム2時間5分50秒以内を記録した上で日本人トップでフィニッシュすれば、すでに内定している小山直城選手(Honda)、赤崎暁選手(九電工)に続き、パリ五輪最後の3枠目を手にし、条件を満たさなければMGC3位の大迫選手に決まります。

レースは、スタート直後から世界歴代2位の2時間1分9秒の記録を持つエリウド・キプチョゲ選手(ケニア)らが世界新記録ペースで飛び出し、早々に日本選手の先頭集団と分かれる展開。

設定記録を上回る日本選手たちの集団で、8キロ付近で早くも動きが。前回大会日本人トップで日本歴代3位の記録を持つ山下一貴選手(三菱重工)が、先頭から離れます。さらに20キロ手前は、キプチョゲ選手が先頭から遅れると、日本選手の集団では、西山選手や木村慎選手(Honda)が転倒するアクシデント。27キロ付近では、日本記録保持者の鈴木健吾選手(富士通)が先頭から遅れました。

ペースメーカーが離れた30キロ以降は、浦野雄平選手(富士通)が日本勢トップに出ますが、33キロ過ぎに西山選手がとらえ、先頭へ。34キロ過ぎにはキプチョゲ選手を抜き去ります。しかしその後、苦しい表情をみせる西山選手は、終盤タイムを落とし、2時間6分32秒(速報値)のタイムで、日本人トップとなる9位でフィニッシュ。パリ五輪代表3枠目をつかめず、大迫選手が3人目の代表内定となります。

また、優勝はベンソン・キプルト選手(ケニア)が2時間2分16秒(速報値)のタイムで初制覇。序盤は世界新記録ペースで進め、キプチョゲ選手が持つ大会記録を20秒以上更新しました。

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