【Xゲームズまであと3日!】白馬村から世界へ、19歳の永原悠路選手 8月の国際大会初優勝からX Gamesでもメダル獲得を狙う!
今回はその中の、スケートボード・男子パーク。注目の日本選手を、当日実況を担当します弘竜太郎が紹介します。
スケートボード・パーク競技とは、お椀が組み合わさったようなコースを制限時間内に自由に滑走し、その中で飛んだり回ったりなど、様々な技(トリック)を組み合わせて得点を競うものです。選手たちの高度なスキル、アクロバットでエキサイティングなトリックは要注目で、2021年の東京五輪から競技として採用されました。
スケートボード男子パークは、東京・パリ五輪のスケートボード種目で唯一、これまで日本選手が表彰台に登ることができていない種目です。
その種目において現在の日本男子をけん引している選手が、パリ五輪日本代表の19歳、永原悠路選手です。長野県・白馬村出身の永原選手、冬の競技が盛んな地域ですが、その中でスケートボードの道を選びました。
私が永原選手を初めて取材したのは、2021年の東京五輪のあと。永原選手は16歳でした。当時永原選手は右の大腿骨を骨折し、足にボルトが入った状態でした。滑るのは厳しいかと安易に考えていた私でしたが、永原選手は『滑りに支障はないです!』と言い切り、パークで縦横無尽に滑っていた姿が衝撃でした。もう一度書きますが、足にボルトが入っている状態です。そのタフネスな精神と、それを支えるスケートボードへの愛、永原選手の強さの中核はここにあると私は考えています。
その時から永原選手は『パリ五輪に絶対出場したい』と力強く話していました。3年後、ついに迎えたパリ五輪。日本代表として念願の舞台に上がります。
ただ、結果は予選敗退。空中で体を1回転半させながら、板を1回転させる世界屈指の高難度、『キックフリップ・ボディーバリアル・540(ファイブフォーティー)』を成功。世界と戦える技をメイクする一方ミスも続き、15位で戦いを終えました。
初めての五輪で悔しい結果。ただ永原選手は、この逆境をも力に変えます。
直後に行われた8月末のアメリカ・オレゴン州で行われた『ROOKSTAR ENERGY OPEN』にてなんと永原選手、主要国際大会で初優勝。更にこの大会は、東京・パリで五輪連覇を達成したキーガン・パルマ―(オーストラリア)も出場していましたが、永原選手が頂点に立ったのです。
「間違いなく、人生で最高の瞬間だった」と国際大会初優勝を振り返る永原選手。「日本男子が活躍できていな現状が男子パークにある。その状況を変えていかないといけない。自分ならできる」そんな覚悟の言葉も口にしました。
そして迎える9月、日本でのX Games。世界で戦えることを一つ証明し、世界が注目する選手の一人となった永原選手。
「将来はスケートボードの本場、アメリカに拠点を置きたい」と過去の永原選手は話していました。来る今大会ではどんなトリックで、我々を魅了してくれるのか。
19歳の永原悠路選手が、白馬村から世界へ羽ばたきます!
【X ゲームズCHIBA2024】
9月20日(金) ~22日(日)
千葉・幕張メッセにて開催
地上波日テレ等で連日放送