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「我々の時代より打つのが難しい時代。技術がいかに抜けているかを物語っている」日本選手最多タイ55号のヤクルト・村上宗隆に王貞治さんがコメント

2022年9月13日 22:30
「我々の時代より打つのが難しい時代。技術がいかに抜けているかを物語っている」日本選手最多タイ55号のヤクルト・村上宗隆に王貞治さんがコメント
ヤクルト・村上宗隆選手
プロ野球セ・リーグ 巨人-ヤクルト(13日、神宮球場)

最終9回、ヤクルトの村上宗隆選手が王貞治さんに並ぶ今季55号ホームランを放ちました。

プロ5年目・22歳という若さで歴史的記録に並んだ村上選手について、王さんがコメントを発表しました。

▽以下、王貞治さんのコメント抜粋

――村上選手について

2位(巨人・岡本との27本)と倍の本数を打っている。バッターとしての強烈さを5年目で出しているのがすごい。5年目で他の選手を圧倒的に引き離して、チームの勝利に貢献してファンの気持ちに強烈さを見せつけているのは選手として最高。本人も喜んでると思う。話題になることはすごいこと。5年目であれだけ強烈なことができるのがすごいこと。

――村上選手のすごさは?

今の時代、広角に打てることが求められる中でそれが十分できているし、試合での飛距離がすごいホームランでも普通のホームランとやっぱりすごい!と思わせるホームランはファンが見ても全然違うと思う。また、そういうホームランを打てないと本数も打てないと思う。そういう意味では彼は常にチャレンジして飛距離・技術にチャレンジしてるだろうし、この成績でも慢心している様子が見れない。今が自分にとって一番大事な時期だと思って取り組んでると思う。そういった意味で野球選手としてしっかりしているし、これからもっと50本60本とホームランを何回も出してくれると僕は期待してる。

――野村克也さんの52本を超えてから王会長自身はどんな心境で臨んでいた?

僕は52本打ってから10試合残っていた。だからあまり本数は気にせずいつも通り戦っていた。(ホームランを)打てるときは打てちゃう。村上君もそうだと思うけど、皆さんからはすごいと思われるけど、本人からしたら特別なことではない。打てるから打ってるだけで別にどうこう特別なことをやっているわけではない。要は、夏から秋にかけて自分なりに今年1年やってきたことを着実にやってきただけで、その中で本数がついてきたし、5打席連続(ホームランを)打ったりだとか技術的にも成長してるし精神的にも強くなっていると思う。本人にとって不思議ではないと思う。不思議じゃないから打てるわけで、自分が感激したり興奮してたら打てなくなる。本人は1本打てば「次、また次」と取り組んでいると思うので残り試合でどこまで行くか楽しみ。

――ここからの期待と自信は毎年どのように記録に臨んでいた?

とにかく、彼は5年目でここまで来たからこれまでそんな選手はいなかったから誰も歩んだことのないところを歩んでいくわけだから、常に自分が切り開いていかないといけない。だけどここまでの歩みを見ると彼は十分できると思う。だから一本打ったら、また次一本を考えればいい。一本一本チャレンジできればいいと思う。

――王さんの記録に並ぶ選手が出てきたことについて

すごいですよ。実際に50本以上打つのは大変なこと。(季節が)春夏秋と変わっていくし、その中で体調や調子があるので、毎日同じとは行かない。相手は研究もしてくるし、今はピッチャーも分業制で1試合で同じピッチャーに4回当たることもない。ましてや専門家が出てくるという意味でも我々の時代より打つのが難しい時代。その中で打てるのが彼の技術がいかに抜けているかを物語っている。

――ホームランで野球が注目される意味

とにかく1点取るのに苦労してやってる。一振りで1点が入っちゃう。野球の花というか、ファンもそれを望んでいるから大谷君も注目されたのは、ピッチャーとしてももちろんすごいけど、去年日本の選手がホームラン争いに加わっていたというところが大きく騒がれたので、ファンの人も望んでいることができるのが素晴らしい。村上君にはより大きなホームランをたくさん打ってほしい。

――(村上選手には)何本打ってほしい?

今、10試合で4本ペースで打ってるので後8本ほど打てるのでは?相手が勝負してくれれば60本も夢じゃない可能性はある。

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