サッカーJ1リーグは30日、12月1日の2日間で第37節を開催。勝ち点29で最下位の鳥栖は既に来季のJ2への降格が決定しているなか、ボーダーラインとなる17位柏と18位磐田の勝ち点差は「5」。早ければ今週末にもJ1の残留争いが決着の時を迎えるかもしれません。

現在16位・勝ち点41の新潟は、30日にホームで4位G大阪と対戦。直近5試合で3敗2分けと失速し残留争いに加わった新潟ですが、この試合引き分け以上で残留が確定します。過去7勝16敗10分けと苦手としているG大阪が相手ですが、一矢を報いることができるでしょうか。

その新潟の1つ下、勝ち点40の17位柏は、土曜日にホームで首位の神戸と対戦。23日にクラブ2度目の天皇杯を獲得し“国内2冠”がかかる神戸は、26日のAFCチャンピオンズエリートで先発全員を入れ替えるターンオーバーを敢行。過密日程のなかセントラルコースト・マリナーズ（オーストラリア）に3-2と勝利しました。

その神戸を迎え撃つ柏は、過去の対戦成績で34勝16敗8分けと神戸を大きく上回っていて、今節で勝利すれば自力での残留が確定。引き分け以下でも残留を決める可能性を残しています。

そしてJ2降格圏で、柏と勝ち点差5の磐田は残り2試合で「全勝」が絶対条件。直近5試合で1勝4敗とブーストをかけられずにいますが、30日に対戦するFC東京は過去18勝14敗12分けと好相性。26日に今シーズン限りでの現役引退を発表したキャプテン山田大記選手を中心に、チーム一丸となって残留を目指します。

また磐田以上に厳しい状況なのが、勝ち点34で19位に位置する札幌。磐田同様、２連勝で初めて残留の可能性が生まれる状況。唯一の日曜日開催となる試合で、優勝争い真っただ中の2位広島とアウェーで対戦します。また前日に柏が引き分け以上の結果を残せば、試合前にJ2降格が決定します。

今節でJ1残留争いが決着するか、最終節までもつれるか注目されます。

【第37節 残留争い4チームの日程】
■11月30日(土)
・新潟－G大阪（午後2時、デンカビッグスワンスタジアム）
・柏－神戸（午後2時、三協フロンテア柏スタジアム）
・磐田－FC東京（午後2時、ヤマハスタジアム（磐田））
■12月1日(日)
・広島－札幌（午後2時、エディオンピースウイング広島）

【磐田 第37節の降格条件】
・新潟が引き分け以上＆柏が勝利
・磐田が引き分け以下

【札幌 第37節の降格条件】
・柏が引き分け以上
・札幌が引き分け以下