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10回熱投も“四死球0”  ドラフト注目富士大・金村尚真が躍動 終盤までノビのあるストレート

2022年6月6日 16:52
10回熱投も“四死球0”  ドラフト注目富士大・金村尚真が躍動 終盤までノビのあるストレート
10回を1人で投げ抜いたドラフト候補の金村尚真投手(富士大)

◇全日本大学野球選手権大会1回戦 大阪商業大学2-1富士大学(6日、東京ドーム)

富士大学(岩手)のドラフト候補、最速150キロ右腕の金村尚真投手が、10回を1人で投げ抜く熱投をみせました。

序盤から140キロ台中盤のストレートにスライダー、カットボールなどを交え、6回まで無失点。正確なコントロールで好投を続けます。

しかし1点リードの7回。1アウト2、3塁のピンチの場面で甘く入ったストレートをセンターに打ち返され同点を許しますが、後続を断ち、最少失点で切り抜けます。

試合終盤でもストレートの勢いが衰えない金村投手は9回を投げきりました。試合は1-1と同点のまま延長に突入。金村投手は9回まで109球を投げましたが、続投。延長10回のマウンドに上がります。

延長からはノーアウト1、2塁から始まるタイブレークで始まると、先頭打者に送りバントを決められ1アウト2、3塁にピンチを広げます。

続く打者にライトへタイムリーヒットを打たれ、これが決勝点。チームは2-1で敗れ、1回戦で姿を消しました。

金村投手は10回を122球、8奪三振、無四球、2失点の好投。この日の最速は147キロで、ドラフト候補の実力を存分に見せました。

試合後、金村投手は「ストライクゾーンにしっかり投げれて、全体的に三振も取れてよかったと思うんですけど、(7回に)甘い球をセンター前に打たれた。あそこでしっかり投げきれない、ピンチ抑えきれない自分の弱さが出てしまったから負けてしまった」と、悔しさを顔ににじませながら答えました。

そして秋のリーグ戦に向けて、「もう1回、一から真っ直ぐもコントロールも変化球も見直していく」と力強くコメントしました。

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