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「源田さんの悔しがる姿を見て…」西武・隅田知一郎が“8連敗”を止める 主将の悔しさを力に 99球“マダックス”で完封

2024年6月13日 6:40
「源田さんの悔しがる姿を見て…」西武・隅田知一郎が“8連敗”を止める 主将の悔しさを力に 99球“マダックス”で完封
西武の隅田知一郎投手(写真:時事)
プロ野球セ・パ交流戦 西武5-0広島 (12日、ベルーナドーム)

西武は、先発の隅田知一郎投手の好投と5回に5得点の猛攻で、広島に完封勝利。今季ワーストとなっていた8連敗をストップさせました。

隅田投手は初回の先頭に四球を出し、いきなり2アウト3塁のピンチを迎えましたが、無失点でしのぐと、その後も走者を出しながらも、リズムの良いピッチングで広島打線を抑えます。

5回には味方打線が奮起し、元山飛優選手のタイムリーヒットなどで一挙5得点を奪取。

6回には打球が隅田投手の背中に直撃するアクシデントもありましたが続投。6回から8回まで走者を出さない圧倒的な投球を見せると、最終回もマウンドへ上がりました。隅田投手は残り1アウトとしたところで1、2塁のピンチ。それでも最後は小園海斗選手を空振り三振に仕留め、完封勝利を飾りました。

隅田投手のこの日の投球数は99球、100球以内での完封勝利“マダックス”を達成。苦しいチーム状況を救う、会心の投球で大きな1勝をホームのファンに届けました。

試合後、お立ち台に上がった隅田投手は「きのう、源田(壮亮)さんとかの悔しがる姿を見て、今日は絶対勝つぞという気持ちで、やり返すぞという気持ちでマウンドに上がりました」とコメント。

源田選手は、前日の8連敗となった試合のラストバッター。ヘッドスライディングで勝負への執念を見せるも、わずかに及ばずアウト。試合終了後、グラウンドに両手と両膝をついたまましばらく立ち上がることができず。敗戦の悔しさをにじませていました。

先輩の悔しさに奮起したという隅田投手。「チームとしてはすごく悔しい気持ちが募っているんですけど、勝つ喜びはすごく大きい。こういう試合を続けてどんどん上がっていけるようにこれからも頑張りますので、熱い声援をよろしくお願いします」とファンへ意気込みを語っています。