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イチローが野球殿堂入り「常識を疑い、大事な決断は自らしてきた」得票率は92.6% 守護神・岩瀬仁紀も殿堂入り

2025年1月16日 15:32
イチローが野球殿堂入り「常識を疑い、大事な決断は自らしてきた」得票率は92.6% 守護神・岩瀬仁紀も殿堂入り
(左から)イチロー氏、岩瀬仁紀氏(写真:AP/アフロ)
公益財団法人野球殿堂博物館は16日、2025年の野球殿堂入りを発表。プレーヤー表彰でイチロー氏、岩瀬仁紀氏が選出されました。またエキスパート表彰では掛布雅之氏が殿堂入りしています。

全349票のうちイチロー氏は323票(92.6%)と高い得票率を獲得。表彰候補1年目での殿堂入りは史上7人目の快挙、92.6%は歴代6位となりました。また岩瀬氏は、308票(88.3%)を獲得しての殿堂入りとなりました。

イチロー氏は愛工大名電高から1991年ドラフト4位でオリックスに入団。プロ3年目の94年にプロ野球史上初の200安打を達成(210安打)すると、同年から2000年まで7年連続で首位打者を獲得しました。日本人初の野手としてメジャーリーグに挑戦すると、ルーキーイヤーながら首位打者、最多安打、盗塁王、新人王などタイトルを総なめしてMVPを獲得。16年には日米通算でメジャー最多安打記録を樹立しました。

NPBは実働9シーズンで1278安打、118本塁打、打率.353、MVP3回、首位打者7回、最多安打5回。MLBでは実働19シーズンで3089安打、117本塁打、打率.311、MVP1回、首位打者2回、最多安打7回。日米で圧倒的な成績を残してきました。

殿堂入りに際して、イチロー氏は「多くの人が常識だと思っていることを疑い、大事な決断は自らしてきました。第三者の意見ではなく、感性に基づき行動してきたことは大きな要因の一つだと思います」とコメント。キャリアの印象的な場面としては「19年に東京ドームで引退を迎えたことは、人生の大きな支えになると思います」と振り返りました。

岩瀬氏はNTT東海から98年ドラフト2位で中日に入団。ルーキーでリリーフ投手ながら2桁勝利をあげるなど、最優秀中継ぎ投手を3度獲得。抑えにまわった04年からは11年連続で20セーブ以上をマークし、最多セーブのタイトルも5度獲得するなど球界きっての守護神として活躍しました。

NPB実働19シーズンで1002登板、59勝51敗、407セーブ、82ホールド、841奪三振、防御率2.31。登板数とセーブ数は現在までの日本記録となっています。
最終更新日:2025年1月16日 15:32