×

  • 日テレNEWS NNN
  • スポーツ
  • 【MotoGP】右手負傷の中上貴晶 “出血も結構ある”レース続行は予選後に判断 FP1ではトップと0.377差に「期待以上の走り」

【MotoGP】右手負傷の中上貴晶 “出血も結構ある”レース続行は予選後に判断 FP1ではトップと0.377差に「期待以上の走り」

2022年9月24日 0:03
【MotoGP】右手負傷の中上貴晶 “出血も結構ある”レース続行は予選後に判断 FP1ではトップと0.377差に「期待以上の走り」
MotoGP日本グランプリに出場している中上貴晶選手
◇2022MotoGP第16戦日本グランプリ(23~25日、モビリティリゾートもてぎ)

3年ぶりに開催されているMotoGP日本グランプリ。初日の23日には、フリー走行1回目が行われ、日本のエース中上貴晶選手(30)が、トップと0秒377差の1分44秒8860、12番手につけました。

中上選手は、18日に行われた第15戦アラゴンGP決勝でクラッシュし、右手の薬指と小指を負傷。今月19日にバルセロナで手術を受けていました。日本グランプリへの出場を強く希望する一方、ケガの状態が良くないことから、23日のフリー走行後にレース続行を判断すると、明かしていました。

しかし、フリー走行で予想以上の走りができたことから、翌日のフリー走行2回目と予選に出場することを決断。その後、再び指の状況を確認し、25日の決勝に臨むかを判断するということです。

▽以下、主な一問一答

――FP1を振り返って?

「全体的に見て予想以上の走りができた。順位で言うと12番手でトップ10に入れなかったが、好タイムが出た。トップからたった0.3秒差。この手の状況を考えたら期待以上の走りが出来たし、ちょっとビックリしている。正直、昨日、走る前はどこまで走れるのか分からず、どちらかというと不安で、走れないかもしれないという気持ちが強かった。もちろん痛みはあるし、すごく簡単に言うと、自分の手ではない感覚はあるが、あれだけ走れて、自分としてはいい1日だった。1回目の走行が1時間15分の長いセッションではありましたが、今日も多くのファンの人たちがスタンドにもいて、旗を振り、エールを送ってくれた。久々に日本グランプリを、1回だけの走行でしたが、今日はすごく楽しめました」

――あしたのレースに向けて?

「天気予報があまり良くない。今日のセッション中も、少し(雨が)パラついたりしたが、なんとかドライセッションで走れた。欲を言えば『(FP1で)トップ10に入っておきたかった』と、順位が近かっただけに思う。ただ走る前は、とてもトップ10に入れることは望めなかった。セッションでも、最初のタイムアタックで4番手にいて、シングルの順位でいたけど、最後に落ちてしまった。たらればですが、トップ10に入っておきたかった。あした、あさって、特にあした高い確率で雨になるので。でもさっき言ったように、いい走りができたし、今は指を休めて、少しでもいい状態で、あしたまた走りたい」

――負傷した指の状況は?

「木曜日のお昼頃にメディカルチェックを受けて、ゴーサインをもらった。月曜日に手術をして、短い日数の中で、縫い目などもキレイではない。FP1を走った後に、もう一度検査というか、(状況を)見て確認し、自分自身の感覚とドクターから見てOKなのかを確認して、最終的に昨日は走行後にOKをもらった。ただ状況が複雑で、出血も結構ありますし、今の段階ではゴーサインは出ているんですが、あしたの予選後に、もう一度状況を確認する」

――チームとしての判断になる?

「チーム全体もすごく心配してくれて、いろいろと情報交換をしている。オーナーのルーチョさんともオンタイムで、走行前はこういう感じ、走っている時はこういう感じ、走り終わったらこういう感じと、常に情報交換をしている。チーム全体が心配してくれていますし、少しでも自分がそれに、(指が)痛いですが、応えられるようなリザルト(結果)を、残していきたいと思う」

――来季もチームと契約できたことについて?

「去年もそうでしたが、今季は特に厳しいシーズンを過ごしてしまっている。シーズン中も大きなケガ、この指もそう。いいリズムに乗れず、成績も上がってきてはいないが、みんなあきらめずにやってきて、その中で来年のチャンス、契約をしていただけた。ライダーとしてうれしい。日本グランプリを日本人として走れるのはうれしいので、チャンスを最大限に生かしたい。今はもう2022年シーズンも終盤に入っていますし、全体的に2023年に向けての仕事も増えてきていますが、来年はマルク・マルケスも含めて、しっかり2023年に立て直せるように、ホンダ全体としてできるように、今から準備していきたい」

――レースへの意気込みは?

「日本グランプリが3年ぶりに開催というのは、すごく楽しみにしていて、ウィークが始まって金曜日から多くの方がスタンドから旗を振って、エールを送ってくれている。すごくうれしい。『日本に帰ってきた。母国、ホームだな』という感覚もある。それを最大限に、ファンの皆さんのエールを力に変えて、手の状況はありますが、それが吹き飛ぶぐらいの走りをして、1人でも多くの方に、力や勇気を与えられる走りができればいい。週末を全力で楽しみたい」


▽以下、日本グランプリ今後の日程
24日(土)フリー走行/予選
25日(日)決勝

【MotoGP日本GP放送&配信予定】
■日本テレビ 地上波(関東ローカル) VTR放送 25日(日) 25:50~27:00
■BS日テレ 生放送 MotoGPクラス決勝25日(日) 14:30~16:00
■CS放送 日テレG+24日(土)&25日(日)全クラス予選&決勝 生放送
■Hulu LIVE配信23日(金)~25日(日) MotoGPフリー走行、全クラス 予選&決勝
■日テレスポーツ公式YouTube【LIVE配信】
9月24日(土)
9:00~9:40 Moto3 フリー走行2
9:55~10:35 Moto2 フリー走行2
16:30頃~18:40頃 前夜祭(土曜日の部)