“英雄”マラドーナ死去 ペレやメッシ追悼
サッカーの元アルゼンチン代表で“神の子”とも呼ばれた英雄、ディエゴ・マラドーナさんが、60歳という若さで亡くなりました。現地メディアなどによりますと、25日、アルゼンチン・ブエノスアイレスの自宅で、心臓発作のため亡くなったということです。
マラドーナさんといえば、アルゼンチンを優勝に導いた1986年のワールドカップ・メキシコ大会、準々決勝のイングランド戦で生まれた「神の手」ゴールが伝説の一つとなりました。さらに、この試合で「5人抜き」のゴールを見せるなど“神の子”とも呼ばれました。
そのスーパースターの突然の訃報に、世界のサッカー界から追悼のコメントが寄せられました。
サッカーの「王様」、元ブラジル代表・ペレさんはSNSで、「なんて悲しいニュース。私は親愛なる友人を失い、世界は伝説を失った。語るべきことはもっとたくさんあるが、今は神が彼の家族に力を与えてくださることを願う。いつか、天国で一緒にサッカーをしたい。」と英雄に別れを告げました。
さらに、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手(35)もSNSで追悼。「世界は永遠の天才に別れを告げます。史上最高の(選手の)一人。比類なき魔術師。彼はあまりにも早く(この世を)去り、限りない遺産と決して埋められない空白を残します。安らかに、エースよ。あなたは決して忘れられることはありません」と別れを惜しみました。
そして、アルゼンチン代表でともに戦ったリオネル・メッシ選手(33)も、「すべてのアルゼンチン人とサッカーにとって非常に悲しい日です。彼は私たちの元を去りますが、去りません。ディエゴは永遠ですから。彼とともに過ごしたすべての美しい瞬間をこれからも心に抱いていきます。ご遺族や彼のご友人の皆様に哀悼の意をお送りいたします」と自身のSNSに惜別の思いをつづりました。
また、アルゼンチン政府が3日間、喪に服すことを決めたと伝えられるなど、国を挙げて国民的な英雄の死を悼んでいます。
写真:アフロ