新谷仁美 日本新Vで東京五輪代表内定
陸上の女子10000mで、新谷仁美選手(32)が日本新記録を樹立して優勝し、東京五輪の代表内定を決めました。
2021年東京五輪の代表選考を兼ねた日本選手権(大阪・ヤンマースタジアム長居)が4日に行われ、ロンドン大会以来の五輪出場を目指す新谷選手が10000mに出場しました。
すでに参加標準記録(31分25秒00)を突破し、今大会で優勝すれば無条件で代表に内定する新谷選手は、2000m手前でトップに立つと、マラソン種目で代表に内定している一山麻緒選手(23)と共に後続を引き離しました。
そして3000m付近で、さらにペースを上げ独走態勢となった新谷選手は、2002年に渋井陽子さんが樹立した日本記録(30分48秒89)を大きく上回る、30分20秒44で優勝。圧巻の速さで東京五輪代表に内定しました。
レース後には「久しぶりに自分の中で、すごく満足のいくレースができました」と晴れやかな表情で語り、日本記録の更新について「長距離、トラックは世界との差が大きくあるため、私たち選手が成長しなければ何も意味がないと思うので、新たにスタートに立ててよかった」とさらなる成長へ意欲を見せました。
さらに東京五輪については、「ただやりたいという気持ちだけではなく、私たちアスリートがそれ以上の最高のものを(ファンに)見せたい」と活躍を誓いました。
また、女子5000mでは、参加標準記録(15分10秒00)を突破していた田中希実選手(21)が、15分5秒65で優勝し、代表に内定。
さらに、男子10000mでは、東洋大学を今春卒業した相澤晃選手(23)が、27分18秒75の日本新記録で初優勝。参加標準記録(27分28秒00)を突破し、東京五輪代表に内定しています。