東京五輪・パラのギモン「イノベーション」
シリーズでお伝えしている来年に延期された東京オリンピック・パラリンピックの特集。前例のない延期決定に今後はギモンだらけ。大会運営を取り仕切る大会組織委員会のキーマンがそのギモンに答えます。9回目の31日は「イノベーション」です。
28日(水)、パラリンピックまで300日となり、東京都庁で国内外のアーティストが制作したポスターの展示が始まりました。
来場者「こういうご時世ですから対策しっかりやって、それで(大会が)できるならいいこと」「なんとか夏に開ければいい」
新型コロナウイルスの感染拡大で大会に対する不安な声も聞かれる中、いま、大会を支える“あるもの”が注目されています。いったいそれは…?
大会組織委員会イノベーション推進室の新井浩治さんに聞きました。
「ロボットは非接触、人間同士の触れあい・接触がなくて、遠隔で操作できる。コロナにおいてはいろんな活躍ができるということで、新しい利用シーンというのをいま検討しています」
東京大会は、「史上最もイノベーティブな大会」を目指していて、様々な場所でロボットの活用を行う予定です。例えば、国立競技場で車いすの観客を誘導するロボットや選手が投げた円盤ややりを回収するロボット。ほかにも大会マスコットのロボットがおもてなしをするといいます。
今回、見せていただいたのは、パワーアシストスーツ。重さのある飲食物、廃棄物などの運搬のときに腰などへの負担を軽減してくれるロボットです。
「欧米などではロボットは敵みたいな風潮で言われることが多いが、日本は鉄腕アトムとかドラえもんのような、味方であったり友達であったり日本は独特。人に役立つロボットという意味では日本が1番進んでいるんじゃないか」
ロボットの活用以外にも、離れた場所で競技を見る方法や、SNSを使った応援なども検討しているということです。
「Withコロナの中でニューノーマルな大会ということを実証実験で説明・証明して、イノベーティブな取り組みがレガシーとして受け継がれていくようにそのことを考えて活動しています」