錦織 全豪で復活へ「いい結果を残したい」
右肩の故障から復活を目指す錦織圭選手(30)が、来年2月に開幕するテニスの全豪オープンへ意欲を語りました。
錦織選手は16日に都内の児童養護施設をサプライズで訪問。子供たちにマスクや冬物衣料を寄贈しました。
子供たちを前に錦織選手は、新型コロナウイルスの影響で、日常生活に大きな変化があった今年を振り返り「外に出られないのが特にストレスだったと思いますが、なるべく家でできる楽しいことだったり、新しい趣味とか、お絵描きもしてみたり、(大好きな)ゲームをする時間も増えたし、1日1日を大切にしようという気持ちは常に持っていました」と話し、時折笑いを誘っていました。
その後の子供たちからの質問コーナーでは、「何でテニスが好きなの?」「ラケットで打つ球の最大速度は?」など、素朴な質問に答えた錦織選手。「新型コロナがなければ東京五輪に出る予定でしたか?」との問いには、「一応出る予定でした。でも、僕はケガをしていたので、僕にとっては幸運な延期だったので、コロナが回復してきたら、オリンピックを目指したい。ぜひ見に来てください」と呼びかけました。
また、今までで一番手ごわかった相手を聞かれると、「結構マニアックな話になるけど大丈夫?」と子供たちの様子をうかがい、「フェデラー選手とか、ナダル選手とか、トップにずっといる選手は強いですけど、それに挑戦する楽しさが自分にはあって、それが活力、楽しいと思える、テニスをやる意味はそこにあったりもするので、いつも楽しんでやっています」と、長年世界で活躍する錦織選手ならではのモチベーション維持についても話しました。
錦織選手は今年、右肘の負傷から約1年ぶりに実戦復帰。ツアー4大会に出場したものの、9月の全仏オープンで右肩を故障し、シーズン終了を報告していました。
それでもその後はリハビリを続け、今月にはエキシビションマッチに参加するなど、順調に回復。「この期間になるべくしっかり練習、トレーニングに励んで、肩も良くなってきているので、まず全豪でいい結果を残したい」と意欲を語りました。
錦織選手は、例年の1月開催から2月に変更となった全豪オープンに照準を合わせ、復活を目指します。