巨人・坂本勇人がサード転向を告げられた瞬間&初サードの9月7日試合前には原前監督とどんな会話が?
「ちょっと(サードで出る)準備だけ軽くしておいてくれっていうふうに言われて・・・まあ、いつかそういう時がくる、というのは自分でも自覚してた。シーズン中だったんで少し、さされましたけど」
そして、その1週間後、9月7日ヤクルト戦。「きょう、行くぞ!」と原監督から声をかけられた坂本選手は、何のことかと首をひねります。「サードだ、サードで行くぞ!頼んだぞ」と原監督が続けたといいます。
「きょうからサードだから、って感じだったんで、まさかそのタイミングかと思いましたけど」と苦笑いを見せた坂本選手。実はこの日、体調不良から復帰したばかりでした。「やっぱ新鮮でしたね。人生でもサード守ったことなかったんで今までとは全然距離感も違うし、打球の質も違うし、こういう感じなんだっていう・・・」
その後、サードとして21試合に出場。試合前練習では、元木大介コーチと気になる部分を1つずつクリアにしながら、練習に臨んでいました。
「やっぱり2000試合以上ショートで出てたんで、ノックするにしてもショートだとあんまり意識しなくてもやってたことが意識しながらノックも受けてましたし、すごい新鮮な気持ちで球場に来てやってました」
■サードには“人生初”の大きめグラブ
12月、日テレのカメラが坂本選手の自主トレに潜入。そこには真新しいグラブを手にした坂本選手がいました。
「一応ちょっと大きめに作ってもらって。めっちゃいい感じやけど。型つけんのヘタクソやから、頑張らないと」
17年間使ったショートのグラブと同じ作りで、先を少しだけ伸ばしたものに変更。サードを守ってみて、初めて“大きいグラブの方がいいな”と感じたといいます。
来季は阿部慎之助監督のもと、最初からサードで出場となる坂本選手。「気持ち的にはホントに、サードにトライするっていうすごい新鮮な気持ちでスタートするな、と思うんで。不安よりかは楽しみの方がデカいですね。1年間を守り切れるのか、ケガなくいけるのか。優勝してサードでなんとかまだまだ中心で頑張りたいと思ってるんで。頑張ります」と意気込みました。