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【MotoGP】「言葉にならない。みんなに感謝」小椋藍が日本人初のMoto2王者 来季は最高峰に挑む

2024年10月27日 18:18
【MotoGP】「言葉にならない。みんなに感謝」小椋藍が日本人初のMoto2王者 来季は最高峰に挑む
タイグランプリでMoto2クラス王座を獲得した小椋藍選手(写真:ロイター/アフロ)
オートバイロードレース世界選手権2024年シーズン第18戦タイグランプリ Moto2クラス決勝(チャーン・インターナショナルサーキット/タイ、ブリーラム)

Moto2クラスのチャンピオンに王手をかけていた小椋藍選手(日本/ボスコスクーロ)がタイトルを獲得。15年ぶり、史上6人目の日本人世界チャンピオンになりました。

ただし、中排気量のマシンで争うMoto2クラスは2010年にGP250ccクラスに代わって始まったため、小椋選手が日本人初のMoto2世界チャンピオンです。

小椋選手は22周のこのレースで5位以内なら自力で王座獲得となるという条件のもと、ポールポジションから好スタート。しかし混戦を回避した隙に7位まで後退。ここからは持ち味の追い上げを見せます。

雨が徐々に降り始める難しいコンディションの中、巻き返した小椋選手は2位までポジションを挽回。

先頭を走るカネット選手(スペイン/カレックス)を追い抜き優勝へという展開。しかし残りわずかというところで雨が激しくなり赤旗中断。周回数の3分の2を消化していたためレース成立。この瞬間、小椋選手の世界チャンピオンが確定しました。

チャンピオンを獲得したライダーにのみ許されるパフォーマンスは「将棋」。チームに祝福され、ゼッケン1に替えたマシンに乗り、ゴールドを基調にした特別仕様のヘルメットをかぶってチャンピオン(ウイニング)ランを終えました。

直後のインタビューでは「言葉にならない。今までお世話になった皆さんへの感謝しかない。本当に言葉が見つからない」と語り喜びをかみしめていました。

その後の表彰式ではシャンパンシャワーをチームスタッフたちと分かち合った小椋選手。

来年はアメリカ資本のチーム(トラックハウス・レーシング)に移り、アプリリアのマシンで最高峰クラスに挑みます。

最高峰クラス昇格へ、タイトルと年間最多勝利を手土産にするため、残り2戦でも勝利を目指します。

◇タイグランプリMoto2クラス結果◇

 (21周目で雨による中断、レース成立)
 1.カネット
 2.小椋藍
 3.ラミレス(スペイン/カレックス)

◇年間ランキング◇

 1.小椋藍   261P
 2.カネット  201P(-60P)
 3.ガルシア   179P(スペイン/ボスコスクーロ)

◇過去にタイトルを獲得した日本人ライダー◇

 1993年 GP250ccクラス王者 原田哲也
 1994年・1998年 GP125ccクラス王者 坂田和人
 1995年-1996年 GP125ccクラス王者 青木治親
 2001年 GP250ccクラス王者 故・加藤大治郎
 2009年 GP250ccクラス王者 青山博一
 2024年 Moto2クラス王者 小椋藍

 

◇プロフィール◇

小椋藍(東京都清瀬市出身、2001年1月26日 23歳)
 2019年にMoto3デビュー 2年
 2021年にMoto2デビュー(4年目)
 GP通算6勝(表彰台27回)
 来季からMotoGPクラスに挑戦予定

◇2024年シーズン 残り2レース◇

 11月1日-3日   マレーシアグランプリ
 11月15日-17日  バレンシアグランプリ

最終更新日:2024年10月27日 19:25