今月８日（日本時間）に行なわれる、アメリカンフットボールのスーパーボウル。５５回目の大会となる今年のカードは、カンザスシティ・チーフス対タンパベイ・バッカニアーズとなりました。

「全米Ｎｏ．１」のイベントとも言われる、スーパーボウルに先立ち、日本時間３日、スーパーボウルウイークのオンライン記者会見に参加したのは、チーフスのＱＢ（クオーターバック）のパトリック・マホームズ選手（２５）。

今シーズン開幕前に、１０年総額５億３００万ドル（約５４０億円）の契約は、ＮＦＬ史上最高額の契約となりました。スーパーボウルでは、バッカニアーズのＱＢトム・ブレイディ選手（４３）との「１８歳差対決」に注目が集まります。

マホームズ選手は、自身が尊敬するアスリートについて聞かれると、「レブロン・ジェームズ」と回答。レブロン・ジェームズ選手（３６）とは、「Ｍｏｒｅ　Ｔｈａｎ　Ａ　Ｖｏｔｅ」という団体に共に参加する間柄です。（※「Ｍｏｒｅ　Ｔｈａｎ　Ａ　Ｖｏｔｅ」…レブロン・ジェームズ選手ら、黒人アスリートが中心となって、昨年６月に設立された黒人の投票を促す非営利団体）

「キング」ことＮＢＡ界のスーパースター、レブロン・ジェームズ選手とは、マホームズ選手が、ＮＦＬ史上最高の大型契約を結んだ際には、レブロンからインスタグラムで、「５ドル貸してほしい」とジョークを言われる良好な関係。

マホームズ選手は、「レブロンは正しいことをしているアスリートの一人です。彼はアドバイスもしてくれます。この世界には改善するために自身が行動する選手がたくさんいるので、自分も周りに影響を与えていきたいです」と、リスペクトを語りました。

これに対し、チーフスのアンディ・リードヘッドコーチは、「もちろんマホームズはレブロンのレベルに達している。マホームズは自身のことを良く知っていて、周囲に受け入れられている。だからみんなマホームズの行動に興味を示している」と、仲間のリーダー的存在として、ＮＦＬ４年目のエースに太鼓判を押しました。

稀代のパサーは、優勝すれば、スーパーボウルを複数回制覇した史上最年少の先発ＱＢとなります。元横浜ベイスターズのパット・マホームズ投手を父に持ち、変幻自在のパス攻撃を得意とするチーフスの司令塔が、スーパーボウルで新たな金字塔を打ち立てるか注目です。

写真：ＵＳＡ　ＴＯＤＡＹ　Ｓｐｏｒｔｓ／ロイター／アフロ