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夏冬パラ出場へ「二刀流」村岡桃佳が日本一

2021年3月20日 22:23
夏冬パラ出場へ「二刀流」村岡桃佳が日本一

20日、東京・駒沢競技場で行われたパラ陸上の日本選手権。東京パラリンピック代表候補の村岡桃佳選手(ももか=24)が、女子車いす100m決勝(T54クラス)に出場、17秒33で優勝しました。

村岡選手は、2018年の平昌パラリンピック・アルペンスキーで金メダルを含む5つのメダルを獲得。冬季パラリンピックでは、1大会のメダル獲得数で日本人歴代最多の記録となりました。

中学生の頃まで、車いす陸上の練習もしていた村岡選手は、平昌パラ後の2019年に『二刀流』を決断。陸上で夏の東京パラリンピック、アルペンスキーで冬の北京パラリンピック。両大会への出場を目指し始めました。

すると、陸上を本格的に練習し始めてからわずか2か月後。2019年7月の国内大会で、日本記録を更新する100m17秒38で優勝。2020年1月には国際大会で16秒34をマークし、東京パラリンピック出場圏内の世界ランキング6位に浮上しました。

この日の日本選手権、村岡選手は100m決勝を17秒33で制しましたが「最低でも16秒台に乗っていたかった。悔しさがあります。ランキングの突破期間で、私は今6位というところで、肩に力が入ってしまいました」と、悔しさをにじませました。

実は村岡選手、先週末は長野県菅平で行われたパラアルペンスキーの大会に出場。タイトなスケジュールの中、日本選手権に臨んでいました。陸上とスキーの『二刀流』の大変さを聞かれると「雪山から帰ってきて、2日後には(練習拠点の)岡山に帰ってトレーニングをしていた。ただそれがあったから、今回いいタイムが出なかったわけではない。大変さはありますが、両方をすごく新鮮な気持ちで取り組めるので、楽しいなと思います」と、笑顔で答えました。

現在世界ランキング6位の村岡選手。2021年4月1日時点で、6位をキープできれば、東京パラリンピック代表に内定します。

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