競歩・山西利和 大会新で日本選手権連覇
陸上20キロ競歩の日本選手権が兵庫県で行われ、東京オリンピック代表に内定している山西利和選手(25)が大会新記録での連覇を果たしました。
今大会には東京オリンピック代表に内定している男女5人の選手が出場しました。男子のレースでは、山西選手、高橋英輝選手(28)、池田向希選手(22)の代表3人が序盤から激しい先頭争いを繰り広げました。
2019年の世界選手権で金メダルを獲得した山西選手が、15キロすぎで2人を振り切ると、そのままリードを広げフィニッシュ。1時間17分20秒の大会新記録で連覇を果たしました。
レース後、山西選手は、「ひとまず優勝という結果を出せてホッとした」「勝負に勝つだけでなく、先頭集団を自分がコントロールした上で勝つことがテーマだった。ラスト、スパート勝負に持ち込むことなく勝てたというのは、自分がつくってきたところが出せた」」と手応えを口にしました。
一方、女子では、東京オリンピック代表内定の藤井菜々子選手(21)が大会初優勝を果たしました。同じく代表で、大会6連覇中の岡田久美子選手(29)を15キロ地点で抜き去ると、そこからスパートし、そのまま逃げ切りました。
藤井選手は「11か月ぶりのレース。ワクワクした気持ちでスタートラインに立ちました」「今まで勝てたことがないので、岡田さんに挑戦してみたいという気持ちはあった。勝負で勝てたというのは自分のなかで今後の糧にもなる。収穫のあるレースだった」と語りました。
写真:西村尚己/アフロスポーツ