【卓球】早田ひなが張本美和を圧倒して3連覇 男子は松島輝空がパリ代表に連勝で初V〈全日本卓球シングルス結果まとめ〉
■早田ひなが3連覇 世界ランク日本勢トップ4が全日本で力示す
昨年のパリ五輪シングルス銅メダルの早田選手は、ともに団体戦で銀メダルをつかんだ張本選手と2年連続決勝で対戦。パリでの戦いで左腕を負傷して不安も抱える早田選手でしたが、ストレート勝利で頂点へ。準決勝では成長著しい大藤沙月選手にストレート勝利するなど、女王の座は譲りませんでした。
張本選手は、準決勝で伊藤美誠選手にストレート勝利。前回大会のリベンジを目指しましたが、2年連続で早田選手に敗れ、準優勝。勝てば平野美宇選手の16歳9か月を超える16歳7か月での女子最年少優勝でしたが、あと一歩届きませんでした。
ベスト4には、大藤選手、伊藤選手と世界ランクで日本勢トップ4(早田選手5位、張本選手6位、大藤選手7位、伊藤選手10位)が全日本の舞台で力を示しました。
▽女子シングルス結果
優勝:早田ひな(日本生命)※3年連続4度目
準優勝:張本美和(木下グループ)
3位:伊藤美誠(スターツ)、大藤沙月(ミキハウス)
■男子は17歳の松島輝空がパリ五輪代表に連勝で頂点へ 大学生のダークホースが4強入り
男子では、17歳の松島輝空選手が躍動。準決勝でパリ五輪代表の張本智和選手を4-1破ると、決勝では同じくパリ五輪代表の篠塚大登選手を4-1で勝利。前陣からの速攻で会場をわかせました。
松島選手は昨年のパリ五輪ではリザーブ選手として帯同。「パリ五輪で自分が出場できなくて悔しい思いをした。どこか大舞台で(代表選手を)倒したいと思っていた。2028年のロサンゼルス五輪で自分がシングルスで出るという気持ちを持って今後頑張りたい」とコートで決意を述べました。
また3位となった愛知工業大の谷垣佑真選手は、5回戦で前回大会準優勝の戸上隼輔選手をフルゲームの末に撃破。ノーシードで1回戦から挑んだ21歳は、ダークホースとして勝ち上がり、準決勝では愛工大の同級生・篠塚選手に敗れましたが、快進撃をみせました。
▽男子シングルス結果
優勝:松島輝空(木下グループ)※初優勝
準優勝:篠塚大登(愛知工業大)
3位:張本智和(張本企画)、谷垣佑真(愛知工業大)
なお今大会は、前年までと違いシングルスとダブルス種目が日程を分けて開催。男女のダブルスと混合ダブルスは、1月30日から2月2日まで愛知県・スカイホール豊田で開催されます。
また今回シングルスを制した早田選手や松島選手ら男女のトップ選手たちは、1月30日から2月9日まで行われるシンガポールスマッシュに出場予定。世界ランクアップへ、獲得ポイントの高いハイレベルな大会でどんな活躍を見せるのでしょうか。