パラテコンドー工藤俊介「初の金メダルを」
パラリンピックで東京大会から初めて正式競技となるテコンドーの代表内定選手が30日、オンライン会見を行いました。
男子75キロ級(上肢障害)の代表に内定した工藤俊介選手(27)は、「(この競技では)世界初の金メダルを獲得できることを目指して頑張っています。泥臭くとも勝つところを、最後まで諦めずに蹴り続けるところを見ていただきたい」と、本番での活躍を誓いました。
事故にあい、左上腕を切断した工藤選手。失意のどん底にいながらも、家族が悲しむ姿などを見て落ち込んではいられないと思い、いろんな競技を模索した結果、「東京大会に出られるチャンスがあるのならば、チャンスの大きいところを目指してやってみたい」と思い、パラテコンドーを始めたといいます。
努力を重ね、悲願の代表内定の座をつかんだ工藤選手は、「大会を通じて、パラテコンドーという競技が面白いと感じてもらえるように、まずはしっかり戦って、自分と同じように障害がある方にパラテコンドーをやってみたいと思っていただけるように頑張りたい。皆さんに感動を少しでも与えられる試合ができたらなと思います」と決意を語りました。
写真:YUTAKA/アフロスポーツ
※写真は2020年1月