パラテコンドー太田渉子 初代女王へ決意
開幕まで120日を切った東京パラリンピックから正式競技となったテコンドー。女子58キロ超級(上肢障害)の代表に内定している太田渉子選手(31)が30日、オンラインでの会見に臨み「社会の中で様々な人が活躍できるんだというのをパラリンピックを通じて知っていただきたい」と、東京大会での活躍を誓いました。
先天性左手全指欠損という障害で、生まれつき左手の指がない太田選手。これまでスキー競技で冬季パラリンピック3大会に出場し、06年トリノ大会ではバイアスロンで銅メダル、10年バンクーバー大会ではクロスカントリーで銀メダルを獲得してきました。
14年のソチパラリンピック後にスキーを引退し、16年にパラテコンドーに転向。19年の世界選手権で3位に入るなど、東京大会でのメダル獲得が期待されます。
会見で太田選手は自身の障害について、「今はチャームポイントというか、自分の体の中で一番好きな部分になっている。自分の左手のおかげで、たくさんの方に知っていただくことができた」と、語りました。
そして、東京大会から正式競技となったテコンドーの選手として挑む初のパラリンピックに向けて「この大会で初代チャンピオン・女王が決まる。これからの長い歴史を見ても初代チャンピオンというのは1人しか現れないので、そこに向けて調整を続けている」と、金メダル獲得への決意を口にしました。
写真:YUTAKA/アフロスポーツ ※写真は2020年1月