「立っているのも痛い」海野痛みこらえ優勝
9日、群馬県前橋市のヤマト市民体育館でトランポリンの今季初戦、全日本年齢別選手権が行われ、2019年の世界選手権代表メンバーの海野大透選手が59.975点で優勝しました。
実はこの日、海野選手はアクシデントに見舞われていました。サブ会場で行われた予選の直前練習中に高いジャンプからトランポリン台のフレームに着地してしまい、左かかとを負傷。
「立っているのもすごく痛い」というほどの激痛の中で演技をしていました。それでも予選の第一自由演技では、ジャンプの高さを表す跳躍時間で出場選手中、最長の18秒台をマークします。
持ち味のジャンプの高さを発揮し決勝に進出すると、そこでも安定した演技を見せ優勝。11月にアゼルバイジャンで行われる世界選手権の代表を勝ち取りました。
演技後、「痛みで演技の内容は全く覚えていない」と語りながらも、「トランポリンは見せる競技。こういうかかとのケガやアクシデントを隠しながら、自分の思っているものを出せるか。全然アクシデントに対して動揺もしていない。自分の持っているものを信じて演技した」と振り返りました。