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鬼塚ビッグエア日本初銅 スノボ世界選手権

2021年3月17日 13:48
鬼塚ビッグエア日本初銅 スノボ世界選手権

スノーボードの世界選手権(米コロラド州アスペン)ビッグエア決勝が日本時間17日に行われ、鬼塚雅選手(22)が銅メダルを獲得しました。この種目では男女を通じ日本勢初の表彰台となりました。

3本中2本の合計得点で競う決勝の1本目、鬼塚選手はいきなり大技を披露しました。1月の「X Games」で、女子では世界で初めて成功させた「キャブダブルコーク1260(縦2回転・横3回転半)」をいきなり決め、89.75点の高得点をたたき出します。

さらに3本目には「バックサイドダブルコーク1080(縦2回転・横3回転)」を決め、合計174.75点で銅メダルを獲得。ビッグエアでは男女を通じ日本勢初の表彰台となりました。

2015年スロープスタイル金メダル、2017年スロープスタイル銅メダルに続き、世界選手権で3個目のメダルを手にした鬼塚選手は、「金メダルを狙っていたので銅メダルは少し悔しい気持ちですが、3つ目の世界選手権のメダルをとれてうれしい」と笑顔を見せました。

177.75点で優勝したL・ブルーアン選手(24=カナダ)とのポイント差は3点、優勝との差を聞かれると「差はほとんどないと思っている。キャブダブルコーク1260の完成度を上げていくことができたら、超せるんじゃないかなという実感はある」と自信をのぞかせました。

2月には日本テレビのインタビューで、女子では世界で成功例のない「バックサイドトリプルコーク1440(縦3回転・横4回転)」の練習に取り組んでいることを明かし、「金メダルを確実なものにしたくて、この技を準備している。北京五輪までに間に合えばいい」と語っていた鬼塚選手。この日の会見でも「課題も見えてきたので、北京五輪に向けて金メダル獲得につながると思う。小さい頃から五輪を目指してきたので、五輪で金メダルをとることを目標に頑張っていきたい」と、来年の北京五輪に向けて抱負を語りました。

【女子ビッグエア結果】
金メダル L・ブルーアン 177.75
銀メダル Z・サドフスキ シノット 176.75
銅メダル 鬼塚雅 174.75
6位   村瀬心椛 110.25
8位   岩渕麗楽 61.75
予選敗退 浅沼妃莉

◆スノーボード ビッグエア
ひとつのキッカー(ジャンプ台)でジャンプを行い、技の難易度と完成度を競う採点競技。3本中2本の合計で順位が決定。


写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ(右)鬼塚雅

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