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高橋由伸x阪神矢野燿大監督インタビュー前半 監督退任の理由を直撃

2022年3月24日 16:30
高橋由伸x阪神矢野燿大監督インタビュー前半 監督退任の理由を直撃
今季限りで引退を表明している阪神・矢野監督(左)と元巨人の高橋由伸さん(右)
プロ野球2022年度のシーズンが25日に開幕します。

日本テレビの野球解説者を務める高橋由伸さんが、今季限りでの退任を電撃表明した阪神の矢野燿大監督にインタビューしました。

2月のキャンプ中に行われたインタビューはコロナ禍のため、短時間でしたが、阪神を去る理由など矢野監督の本音に迫りました。

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高橋さん
「どんな思いでキャンプ前に退任を発表されたんですか?」

矢野監督
「現役選手も監督もいつか終わりがあるし、でも終わりを決めるってことで毎日を『今日は(もう)返ってこないんだな』って過ごせるし。受け取る側も変わってくれたらと。僕の中で決断しているのであれば、早く選手に伝える方が、監督としても全力でやれるし、選手の受け取り方も変わるのかなって。そういうところで発表させていただきました」

高橋さん
「それを踏まえてこのタイミングだった?」

矢野監督
「自分で決めているので途中で言うと、選手に対する思いが揺らいでしまう。それなら最初に言った方がいいんじゃないかと」

高橋さん
「退任することを選んだ理由は?」

矢野監督
「1個ではない。この3年間チームで、今よくなること、これからよくなること、っていう思いで選手にいろんなことを伝えてきた。チーム全体としても成長してくれている手応えがあって、今の僕の中の伝えられることっていうのはだいぶ減ってきている。そういう所と去年勝ちきれなかった。まだ残したものがある、もう1年やるっていうのは僕の責任もあるし。他にもいろいろあるんですけど、いつまでも『まだやる』って思いでやるより、辞めるってことの方がやりきれる可能性がどんどん広がるなって総合的に考えて」

高橋さん
「昨年、もう一歩のところで優勝を逃しましたが、課題は?」

矢野監督
「まだまだ若いチームなんで、1年間戦う上で、今年は延長12回にもなります。中継ぎ、先発が崩れた時に、中継ぎがどれだけ踏ん張れるかっていう層の厚さ、勝ちパターンだけではないってところが課題。ましてやスアレスが抜けるので後ろのピッチャーの充実が課題。ずっと言われているように守備の方も(ミスが)減ってきてはいるけど、まだ減らせられるところだと思いますし、打線ももう1点ってところはチーム全体として課題かなと」

高橋さん
「今年はどんな年にしたいですか?」

矢野監督
「『1』にかける。僕もね、キャンプ前日に退任するということで賛否両論あることはもちろん僕も受け入れてますし、僕も監督として、全力の1日を積み重ねていくことになるので、結果全員で、タイガースの野球をやりきって優勝、日本一になるってところをしっかりつかみ取りにいきたいと思います」