日本テレビ『news zero』の野球解説者を務める高橋由伸さんが春季キャンプで阪神の矢野燿大監督を取材しました。

キャンプイン前日に“今季限りで退任する”と表明した真意を高橋さんが聞くと「終わりを決めることで今日もかえってこないんだなって1日を僕も過ごせる。受け取る(選手)側も本当によくなろうと思って、伝えてくれているんだなっていう受け取り方に僕は変わってくれると思う」と話した矢野監督。

「僕の中で決断しているのであればこれはもう早く選手に伝える方が僕としても監督して全力でやれるし選手の受け取り方も変わるのかな」と続けました。

昨シーズンはチャンスを目の前にしながらも、僅差で優勝を逃した阪神。今シーズンを支える注目の若手選手について、2人がそれぞれ名前をあげました。

◆高橋由伸さん注目は2年目の佐藤輝明選手

昨シーズン、ルーキーながらホームラン24本と球団新人記録を更新した佐藤輝明選手。リーグ後半59打席連続ノーヒットと悔しさも味わいましたが、高橋さんは今年の佐藤選手を注目の選手として名前をあげました。

矢野監督は今季の佐藤選手には「めちゃくちゃホームラン打ってもらいたい。俺が4番だっていうバッティング、姿勢、結果そういうものを出してくれる2年目になってくれたら最高」としています。

◆矢野監督期待のルーキーはドラフト3位桐敷拓馬投手

ドラフト3位で入団した桐敷拓馬投手(22)は新潟医療福祉大学時代、完全試合を達成。6日の楽天戦では4回を無失点に抑える好投を見せ、開幕1軍が濃厚となっています。

矢野監督は「先発でも中継ぎでもどっちでも使えそうだなっていうのが僕の中ではある」と守護神スアレス投手が抜けた投手陣に勢いを与える若手選手として桐敷投手に期待を寄せました。

最後となる今シーズンは「全員でタイガースの野球をやり切って、優勝・日本一になるっていうところをしっかりつかみ取りにいきたいと思ってます」と矢野監督は意気込みを語りました。