ラグビーワールドカップまで199日 史上初のベスト4へ 日本代表W杯挑戦の歴史
前回は、地元開催となった19年の日本大会。日本代表が史上初となる決勝トーナメント進出を果たし、スローガンである「ONE TEAM」が新語・流行語大賞に選出されるなど、非常に大きな盛り上がりを見せました。
あの熱狂から4年、ついに23年9月8日(現地時間)にフランス大会が開幕します。
■07年大会で連敗止めるも、立ちはだかった“勝利”の壁
ラグビーワールドカップがフランスで開催されるのは、日本テレビが放送を開始した07年大会以来です。
当時、日本代表は91年大会のジンバブエ戦に勝利して以降、ラグビーワールドカップ10連敗という苦しい状況でした。
07年大会の予選プール最終戦となったカナダ戦では、ラストプレーで同点に追いつく奮闘を見せワールドカップの連敗記録を13で止めましたが、3敗1分という結果に終わりました。
11年のニュージーランド大会も同じく3敗1分で予選プール敗退。この大会で、今や"日本代表の象徴"となったリーチマイケル選手や、途中出場から試合を締めくくる役割が多いことから“ラスボス”とも呼ばれる堀江翔太選手らがワールドカップデビューを飾りました。
■世界中で称賛された世紀の番狂わせ“ブライトンの奇跡”
15年のイングランド大会、日本代表が躍進します。
当時、ワールドカップで優勝2回をほこる当時世界ランキング3位の南アフリカを34対32で破る大金星。スポーツ史に残る世紀の番狂わせと言われ、試合会場の地名から「ブライトンの奇跡」と世界中で称賛されました。
続くスコットランド戦は10対45で敗れますが、キックを蹴る前の独特なルーティンで話題となった五郎丸歩選手、現在も日本代表の中軸を担う稲垣啓太選手や松島幸太朗選手らが活躍し、第3戦はサモアに26対5、第4戦はアメリカに28対18で勝利。
惜しくも勝ち点の差で決勝トーナメント進出とはなりませんでしたが、3勝1敗で大会を終えました。
■地元開催で日本中が大熱狂!史上初のベスト8入り
地元開催となった19年の日本大会では、23年現在も日本代表を率いるジェイミー・ジョセフヘッドコーチのもと史上初のベスト8に進出しました。
プレッシャーのかかる予選プールの初戦では、ロシアを相手に松島幸太朗選手が3トライを挙げる活躍を見せ、30対10で勝利。
第2戦では大会直前まで世界ランク1位の強豪アイルランドを19対12で撃破します。
勢いそのままにサモアに38対19、スコットランドに28対21で勝利し、予選プール4戦全勝で日本史上初の決勝トーナメント進出を果たしました。
準々決勝では、この大会で3回目のワールドカップ王者に輝いた南アフリカに3対26で敗れましたが、日本中が歓喜に沸き、熱狂に包まれました。
フランス大会まであと199日。史上初のベスト4へ、日本代表が歴史を変える戦いに挑みます。
【2023ラグビーワールドカップ日本代表のスケジュール】
<予選プール>
9月10日(日)午後1時(日本時間午後8時) チリ戦 @トゥールーズ
9月17日(日)午後9時(日本時間18日午前4時) イングランド戦 @ニース
9月28日(木)午後9時(日本時間29日午前4時) サモア戦 @トゥールーズ
10月8日(日)午後1時(日本時間午後8時) アルゼンチン戦 @ナント
<準々決勝>
■予選プールを1位通過した場合
10月15日(日)午後5時(日本時間16日(月)午前0時) vs予選プールCの2位 @マルセイユ
■予選プールを2位通過した場合
10月14日(土)午後5時(日本時間15日(日)午前0時) vs予選プールCの1位 @マルセイユ