陸上歴5年で五輪デーデー「不思議な感じ」
東京五輪に出場する陸上・男子短距離代表が9日、山梨で練習を公開しました。400mリレー代表のデーデー ブルーノ選手(21=東海大)は「自分の憧れた選手だったり、自分より速い選手たちだったりが一緒にメンバーとしてやっているのは刺激がある。テレビ以外で見るのは不思議な感じ」と笑顔で語りました。
ナイジェリア人の父と日本人の母を持つデーデー選手は、代表選考を兼ねた日本選手権(6月)の男子100mと200mで2位になり、一躍注目される存在となりました。
そんなデーデー選手が陸上を始めたのは、リオ五輪のリレーで日本が銀メダルを獲得した2016年。今回の代表メンバーでもある山縣亮太選手や桐生祥秀選手の走りを見て、「ああいった世界の舞台で結果を残すことがすごいことだとだんだん分かってきた。今でも輝かしい功績として残っているので、自分もああいった選手たちみたいになれるようにとずっと考えてやっていた」と“リレー侍”の活躍に刺激を受けた当時を振り返りました。
サッカーから陸上転向後、約5年で手にした五輪の切符に「せっかく選んでもらったということもありますし、こういった経験は絶対に今後も生きてくると思う」と話し、「今回自国開催ということもあって、金メダルも期待されていると思う。その中で自分も日本選手権の走り以上をしないといけないと思っているので、リオ五輪の選手たち以上の走りをしたい」と意気込みました。
写真提供:日本陸上競技連盟/フォート・キシモト