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四十住が初代女王 開は日本最年少メダル

2021年8月4日 19:20

◇8月4日、東京五輪・大会13日目、スケートボード女子パーク(有明アーバンスポーツパーク)

東京五輪から採用されている新競技のスケートボード。すでに行われたストリート種目では、男子の堀米雄斗選手、女子の西矢椛選手、日本勢が初代チャンピオンに輝きました。

ストリート種目に続く“初代”の座を目指し、4日に行われた女子パーク。19歳の四十住さくら選手は午前の予選を4位で通過し、決勝進出を決めました。午後の決勝では、「リラックスして入った」という1本目で今大会最高得点の「60.09」をマークし、初代チャンピオンに輝きました。

「初代でチャンピオンになることができて、すごくうれしいです」と喜びを語った四十住選手。「スケートボードの人口だったり、もうちょっとスポーツとしてスケートボードを見てもらえるようになったらいいなと思います」と、競技の普及についても言及。

子どもたちに向けて「スケートボードは本当に楽しいスポーツなのでぜひ乗ってみてください。ずっと練習してきた技が乗れたときとか、外国の方と友達になれるところがすごく楽しいです」と、メッセージを送りました。

また、銀メダルを獲得した12歳の開心那選手は、「本当にびっくりしています。2位になれるなんて思っていなかったので」と率直な思いを口にしました。初の五輪の舞台で「緊張しなかった」と、強心臓ぶりを見せ、日本史上最年少メダリストとなりました。

一方、世界ランキング1位で15歳の岡本碧優選手は、予選を1位で通過。決勝の2本目終了時点では3位につけます。しかし、スカイ・ブラウン選手(イギリス)が3本目の滑りで岡本選手の得点を超え、3位に。

最終滑走者の岡本選手はプレッシャーのかかる場面で、高難度の技を決めますが、最後の技でボードに乗り切ることができず、結果は4位と悔し涙も見せました。それでも、最後まで攻めの姿勢を貫いた岡本選手の滑りに開選手をはじめ、海外の選手たちも駆け寄り健闘をたたえました。

写真:長田洋平/アフロスポーツ

左:開心那選手 右:四十住さくら選手