水谷隼「卓球からは離れる」現役引退の意向
東京五輪卓球男子日本代表の水谷隼選手が7日、記者会見で「まだ最終的な判断はできていないけど、今の自分の気持ちとしては完全に卓球からは離れると思う」と、現役生活から退く意向であることを明らかにしました。
東京五輪卓球男子日本代表の水谷隼選手(32)が7日、記者会見に出席。水谷選手は会見の中で、「僕はこの先、競技を続けることはない」「まだ最終的な判断はできていないけど、今の自分の気持ちとしては完全に卓球からは離れると思う」と、現役生活から退く意向であることを明らかにしました。
自身の“集大成”としていた今大会、水谷選手は伊藤美誠選手とのペアで臨んだ混合ダブルスで日本卓球界初の金メダルを獲得。6日には男子団体でも銅メダルを獲得し、自身が出場した2種目でメダルを手に入れていました。
今後のキャリアについて聞かれ、「自分としてはこの先、40歳になっても50歳になっても卓球を続けたいという気持ちはすごく持っている。こういう中で競技人生を終えるのは悲しいし、残念」と話した水谷選手。
「まだ最終的な判断はできていないけど、今の自分の気持ちとしては完全に卓球からは離れると思う」と現役引退の意向を明らかにし、理由としては「目の影響が大きくて、正直、目が完治するならば、40歳でも50歳でもやりたいと思っている。現状、治療法もないということで、自分の冒険もこれまでかなと思う」と、長年悩まされてきた目の不調が大きいと語りました。
また、今後の卓球界について、「今回、東京五輪で張本のプレーを見ていて、頼れる後輩がいることはすごくうれしい。卓球界の今後は明るいと思う」と、張本智和選手ら若手への期待を込めた水谷選手。会見に同席していた張本選手は「きのう(6日)の試合後から一緒に選手村にいたり、表彰式前に話をしたり、自分なりに説得してみたけど、水谷さんの意思はかたい。そのくらいの覚悟があるからこそ、団体でも最後決めてくれたのもきっとある。自分はその意思を尊重したい」と、水谷選手の気持ちに寄り添う姿を見せました。