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元横綱・白鵬が今だから明かす舞台裏「最後の最後にご褒美をいただけた」

2022年10月31日 10:00
元横綱・白鵬が今だから明かす舞台裏「最後の最後にご褒美をいただけた」
元横綱・白鵬(宮城野親方)がいまだから明かす現役時代の舞台裏
日本テレビの番組「サンデーPUSHスポーツ」が第69代横綱・白鵬宮城野親方)を特集。宮城野親方が知られざる半生、「横綱」としての苦悩を明かしてくれました。

5人きょうだいの末っ子として、モンゴルで生まれた宮城野親方。相撲に興味を持ったきっかけは、6歳の時に初代・若乃花に会った際、お菓子をもらったことがうれしかったことからだそうです。さらに、日本のテレビドラマを見て、日本に興味を持ったと話します。

15歳で来日した際、体重は62キロしかなく、懸命に増量に取り組んだといいます。努力の結果、なんと1か月半で体重を18キロも増量しました。宮城野親方は21歳で大関昇進、22歳で横綱と、異例のスピード出世を果たします。横綱として数々の記録を打ち立てましたが、晩年はケガに苦しみました。宮城野親方は「現役最後の1年半~2年間は夜眠れずに睡眠薬を飲んで寝ていた」と横綱として君臨し続けるプレッシャーと闘っていたことを明かしてくれました。

引退を決め、臨んだ場所の千秋楽の朝、不思議な体験をしていたことを教えてくれました。「真っ黒なトンボに出会った。ハグロトンボといって、縁起虫とか勝ち虫という言い伝えがあって。調べたら“神の使者”とも呼ばれていることが分かった。最後の最後にご褒美をいただけたんだと思った」と当時を振り返ります。そして、見事全勝で45回目の優勝。有終の美を飾りました。

親方となった今の心境を聞くと、「朝稽古が無いことが今一番の幸せ。ちょっとだけ勝つプレッシャーから離れた」と笑顔で教えてくれました。